ソフトダーツとハードダーツの違い

ダーツ以外にも、軟式野球と硬式野球、軟式テニスと硬式テニスと言ったように、基本的なルールはほぼ同じで使う道具が少し違うといったスポーツがいくつかあります。

ダーツにもソフトダーツとハードダーツがあり、何が違うかと言ったら名前的に言えば先端部分が硬いか柔らかいかです。

ですが、それ以外にも違いがいくつかあります。

目次

1.ソフトダーツ

チップはソフトダーツ用の物を使用し、使用するボードは機械内臓のダーツ台。

ダーツ台には内蔵されているゲームをお金を入れてプレーする。

得点も自動的に計算してくれて、サウンドや画面での映像演出で盛り上げてくれる。

お金を入れて、映像を見ながらプレーするという流れから、ゲームセンターなどにあるゲーム機と同じ括りにされてしまっていて、スポーツというより遊戯という扱いになってしまっていると言われています。

ですが、プロ資格も存在し、業界全体でスポーツ競技として認められる為に努力しているという話も聞きます。

大会の試合では01とクリケットが主になります。

盤面のサイズは15.5インチでブルの中心を173cmの高さに設定し、盤面からスローラインまでの距離は244cmになります。

各ターゲットに空いているビットの数はメーカーによって若干の違いがあります。

2.ハードダーツ

先端が鉄製の針になっている、もしくはソフトダーツバレルにハードダーツ用コンバージョンポイントを使用し、ボードは麻などを使用している。

取り扱っているダーツバーがあまり多くないが、時間料金制、無料、ドリンク代で投げ放題など、色々な料金体制の所がある。

得点計算は全て自分で行う。

ハードダーツに力を入れているお店では、パソコンで専用のソフトを用意してくれていて、それに得点を打ち込んで計算していく。

大きな大会などでは、コーラーと呼ばれる得点計算と、何点だったかをコールしてくれる人が用意されていて、ソフトダーツのようにそのコーラーの得点の言い方が演出になっている。

ハードダーツは世界大会などもメディアに大きく取り上げられていて、賞金もかなりの額が出るので、しっかりと競技として認められている。

大会はほぼ01の501のみで、ダブルアウトというルールが基本。

盤面のサイズは13.2インチでブルの中心を173cmの高さに設定し、盤面からスローラインまでの距離は237cmになります。

どのメーカーから出てるボードも全て同じサイズです。

3.ソフトとハードの違い

先端の違い以外にも、ボードの大きさや、スローラインまでの距離などにも違いがあります。

競技として認められているかどうかというなかなか厳しい現実があったりもします。




そして、プロくらいのレベルになるとソフトダーツとハードダーツで勝つ為の条件を表す言葉が違います。

「ソフトダーツは外した者負け、ハードダーツは入れた者勝ち」

ソフトダーツのトッププロともなると、ブルに入れる確率が80%以上にもなり、1本のミスで相手との差が開き、更には相手に先にアウトされる可能性が上がります。

80%以上の成功率なわけなので、いかに20%を出さないかという戦いになります。

この入って当たり前のレベルの戦いだからこその外した者負けとなるわけです。

それに比べてハードダーツはと言うと、盤面が小さいのもあり、とにかくターゲットが小さく、更にはセパレートブルというルールと、ダブルアウトというルールが基本となる為、とにかく点数を取る事が難しくなっています。

ハードダーツは基本20のトリプルを狙いつつ、外しても20シングルには収めるという戦略が基本で、低くても60点に収められるかというのが重要になってきます。

世界のトップレベルで3投平均が100〜110点くらいになってくるので、いかに60以下を出さず、20トリプルに1本は入れて100点を取るか、2本入れて140点を取れるか、180点を出せるかという戦いになります。

更にダブルアウトルールがある為、上がり目は絶対に偶数にしないといけないというのも難しさの1つです。

この難しさが故の入れた者勝ちになるわけです。

細かい事を言うとダーツの飛ばし方、ターゲットの狙い方にも違いがあります。

これが意識して出来るようになるまでは物凄く大変な事ですが…。

ソフトダーツはターゲットにねじ込んでいくイメージと言われています。

ダーツの投げ方も、矢を送るように投げるイメージの方が多いです。

一方ハードダーツはスタッキングという刺さっているダーツを利用して次に投げるダーツの精度を上げるという技術を使います。

例えば先端が下を向くようにターゲットに刺して、次に投げるダーツをそのダーツに当ててそのダーツに誘導されるかのように滑らせて刺す。

ダーツを壁のように使って精度を上げるスタッキングというテクニックです。

この技術を使う為には、ボードに刺さる時の形が大事で、更にはその形で刺さる為に空中でどのように飛んで行くかをしっかりコントロールしなければいけません。

その為、ただねじ込むだけではダメで、リリースの瞬間にダーツを手から抜くように投げて、ダーツの空中姿勢をコントロールする必要があります。

この事からわかるように、ハードダーツの方が難易度が高い傾向にあります。

ソフトダーツとハードダーツは似ていますが、細かく見ていくとこれ程までに違いがあります。

ソフトダーツに慣れてきたら是非ハードダーツにもチャレンジしてみて下さい。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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