鞍やゼッケンの載せ方 | 乗馬前の準備

鞍は、皆さんも知っての通り馬の背に載せ、人間が座る道具です。

ゼッケンは鞍の下に敷くクッションのようなものです。

乗馬用の鞍でも、競馬用の鞍でも、形は違えど載せる場所は同じです。

載せ方も丁寧に行わないと、馬の背を痛める原因にもなりますので、今回は上手な鞍の載せ方について説明したいと思います。

1.乗馬用の鞍について

乗馬用の鞍は大まかに分けて4種類あります。

一番一般的なものは「総合鞍」と呼ばれており、練習用です。

総合鞍は、障碍飛越の練習にも、馬場馬術の練習にも使えます。

それ以外には、障碍鞍は障碍飛越競技用、馬場鞍は馬場馬術競技用の鞍です。

それぞれ形は違うのですが、鞍を載せる位置にも載せ方にも大差はありません。

あとのもう1種類は、ウェスタン乗馬用の鞍です。

こちらを載せる位置も、ブリティッシュ乗馬の鞍と大差はありません。

鞍を載せる時は、ブリティッシュ乗馬でもウェスタン乗馬でも鞍の下にゼッケンと言われるクッションを敷きます。

ゼッケンの素材はキルティング生地や、毛布のような素材の物もあります。

夏と冬でゼッケンの素材を使い分けると良いでしょう。

鞍は、乗馬中に人間の体重を受け止めても壊れないように、厚いしっかりとした革で作られており、鞍の中には鞍骨と言われるフレームが入っています。

鞍骨は、固いブナの木等から作られていましたが、最近ではカーボンやスチール製の鞍骨もあります。

鞍の中には鞍骨以外にもクッションの役割をする真綿がぎゅうぎゅうに詰め込まれています。

乗馬用の鞍の重さは、大体5~6kgでしょうか?手に持つとずっしりと重いです。

2.上手な乗馬用鞍の載せ方

乗馬用の鞍とゼッケンを載せる前に、馬の身体の構造について説明いたします。

馬の前肢の付け根上の肩の部分は肩甲骨です。
肩甲骨の上に行くと、馬の首から背に向かう途中に盛り上がっている部分があります。




この盛り上がった部分を「き甲」と言います。

馬の背に鞍を載せる位置を決めるのにはこの「き甲」を目印にします。

まずゼッケンは、このき甲が半分ぐらい隠れる位置に置き、鞍は前橋(ぜんきょう)部分をき甲の後方が少し隠れるぐらいの位置に置きます。

置く場所が、き甲を隠してしまうほど前だと、鞍のアオリ皮が馬の肩の動きを邪魔しますし、後ろのほうに置いても馬の動きの負担になります。

何よりも、適切な位置に鞍を載せなければ、乗り手もバランスがとりにくく、落馬の原因にもなりかねませんし、馬の筋肉や関節を痛める原因や、馬が鞍を不愉快に感じて、反抗や暴れる原因にもなります。

鞍を載せる時は、必ず鞍の前橋部分がどこに来るかを基準にして下さい。

3.乗馬用の鞍とゼッケンの載せ方注意点

鞍を装着する事は、装鞍(そうあん)と言います。

ゼッケンを載せ、鞍を載せる位置が決まったら、鞍はそーっと静かに馬の背におろしましょう。

装鞍を上手くできないと、馬が鞍を載せる事を嫌がるようになってしまうので、乱暴にドスンと載せたりしないように気をつけましょう。

鞍を載せて、鞍の位置を確認し微調整が済んだら、腹帯を締めます。

腹帯は馬の前肢から拳1つ分より心持ちやや後方の位置に来るようにして締めてください。

それより、前でも後ろでも馬が窮屈に感じてしまうので気をつけましょう。

腹帯ははじめからきつく締めないで、馬場に出て常歩を少ししたらもう一度締めましょう。

このとき、腹帯と馬体の間に手のひらが入るぐらいのきつさで締めてください。

緩すぎると乗馬中に鞍がずれますので、練習に入る前にしっかりと確認してください。

それと、装鞍をする時に、馬が背中の筋肉がぴくぴく痙攣したり、鞍を嫌がるそぶりを見せたら、インストラクターか厩務員に知らせましょう。

もしかすると、背中を痛めているのかもしれません。




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