フラダンスの名曲「カノホナピリカイ」

フラダンスには長く踊られているスタンダードな曲がたくさんあります。

その中でも代表的な曲の歌詞と和訳、曲の舞台や背景などを紹介します。

今回は、日本の名曲をハワイの有名ミュージシャンがカバーした、日本のフラダンサーにも大人気の曲「カノホナピリカイ」です。

目次

1.Ka nohona pili kai

Pā hanu mai ka pua ehu o ke kai   しぶきを上げて息づく波が

E holu nape ana i ka lau ki   ティーリーフの葉を鳴らせば

Me he leo `a`ala i māpu mai   芳しい香りを放ち 甘く囁くように

E heahea mau nei   僕に呼びかける

(hui)
Aloha ē, aloha nō   愛しくて ただ愛しくて

Aloha ka hāli`ali`a mau   愛しい日々の思い出は甘く

He nani ē, he nani nō   美しく ただ美しく

He nani ka nohona pili kai   美しくたたずむあの海辺の家

Lauele ka mana`o i ke aumoe   落ち着かない気持ち

Hia`ā i ka `ulaleo o ke kai   眠れぬ夜が続く

Ka`iawe ka hā`upu aloha   海の声がする 思い出を追いかけてみる

E ho`omālie mau nei   それが私を落ち着かせてくれる

(hui)

He pilikana ka malu ulu niu   ヤシの木が木陰を作って

Hei mai ana me ka pōhuehue   包んでくれる朝顔

A he wehi ho`i ko hi`ikua ē   この世を去りし人々は 美しい思い出となり

E kāhiko mau nei   いつまでもあせることなく 輝いている

(hui)

Puana `ia no ke ehu o ke kai   波しぶきが語る物語

Ia hanu `a`ala o ke aumoe   深い闇夜のあの芳しいさざめき

Moe a`e ke ala e `alo ai   目の前にあるこの道を歩いていこう

E ho`olale mau nei   こちらにおいでと手招きをしている。

2.この曲が生まれたきっかけ

この曲のもとになったのが、BEGINの「涙そうそう」だということは皆さんご存知だと思いますが、どうしてこの曲がハワイでカバーされたのかは知っていますか?




カノホナピリカイを歌っているのは、ハワイを代表するミュージシャン、ケアリー・レイシェルです。

ケアリーは1995年のデビュー作『カワイプナヘレ』で、ハワイのグラミー賞にあたるナ・ホク・アワードでアルバム・オブ・ジ・イヤーを受賞するなど、ハワイアン・ミュージックシーンのトップを走り続けるアーティストです。

このカノホナピリカイは2004年の同アワードで、ソング・オブ・ジ・イヤーに選ばれています。

また、ケアリーはフラダンスの世界にも多大な貢献をしたクムフラでもあります。

主催するハラウ・ケアラオカマイレは2010年と2011年のメリーモナークフェスティバルにおいて、複数の部門で第1位を獲得しています。

2011年にはミス・アロハ・フラも輩出した、一流のハラウのクムフラなのです。

そんなケアリーがカノホナピリカイを歌うことになったのはどうしてなのでしょう。

ケアリーは日本に滞在中、テレビから流れてきたBIGINの歌う『涙そうそう』を耳にし、いたく感動したそうです。

滞在が終わりハワイへ帰る飛行機の機内放送で、再び『涙そうそう』を聴いたケアリーは、そこで初めて曲のタイトルと歌っているアーティストを知ったそうです。

ハワイに帰った直後から新しいアルバムの制作を始めたケアリーは、この曲のカバーを中心にアルバムを作りました。

ケアリーは、カノホナピリカイで幼い頃に過ごした海辺の祖母の家への思いを歌っています。

森山良子さんが、亡くなったお兄さんのことを思って詩を書いた『涙そうそう』

どちらの思いも美しいメローディーによって、郷愁と安らぎを感じることのできる名曲に仕上がっています。

長く愛されている名曲を踊ることは、フラダンスを学ぶ上でとてもいい経験になります。

そして、曲の背景を学ぶことも大切な経験の一つですので、この機会に教わった曲について自分なりに調べてみるのもいいかと思います。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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