バドミントンでのブレーキングの意味は、シャトルの落下点へ移動していって止まることを指します。
止まって打つのがバドミントンの基本です。止まってから打たないと、まず打球が安定しません。また打てるショットも限られてきてしまいます。
さらに姿勢が安定しないため、返球後にホームポジションへ戻るのが遅れてきます。結果として次への初動も遅れることになります。
それでは今回は、バドミントンのブレーキング時の基本姿勢についてフォア前バック前とフォア奥バック奥とに分けて書いていきます。
1.フォア前でのブレーキング姿勢
フォア前でのブレーキング時の姿勢ですが、踏み込んだ足の太ももとふくらはぎの角度が135度程度にします。
膝を曲げすぎてしまうと、結果的に上体の姿勢が崩れてしまいホームポジションへの戻りが遅れることになります。
踏み込んだ足のつま先は、45度ぐらい開いてコート外側へ向けます。ネットに対してつま先があまりに垂直な角度になっていると、前述した踏み込んだ足の角度が崩れやすくなってしまうからです。
2.バック前でのブレーキング姿勢
踏み込んだ足の膝の角度はフォア前と同じです。つま先の向きを先ほどとは逆に、コート内側へ向けます。このときつま先の向きをネットに対して平行にしてしまうと足首を捻る怪我の原因になりますので、バック前でもつま先はネットに対して45度を意識するといいです。
バック前ではラケットを持っている方の肩を入れるようにします。ネットに対してほぼ背中を見せる姿勢となります。
肩を入れることによって、より遠くへ腕を伸ばすことができるようになります。遠くへ腕を出すことができるので、移動距離が短く済みます。
3.フォア奥でのブレーキング姿勢
フォア奥でのブレーキング時は、可能な限り軸足を打点の下へと運びます。軸足とは右利きなら右足、左利きなら左足のことです。この軸足で跳躍して打った後、足のポジションを入れ替えます。
打った後の腕の反動も利用して、ホームポジションへ戻ることを意識するとより早く動けるようになります。
打点の下へ入った後は肩を落とさないようにします。肩が下がると打点も下がり、返球が困難になります。
肩を上げることにばかり集中してしまうと、ラケットヘッドが下に向いてしまう人がいます。ラケットヘッドは上向きに構えます。ラケットヘッドが下を向いてしまうと、無駄なストロークが発生します。
これもまた打点が下がる要因になるので注意が必要です。
4.バック奥でのブレーキング姿勢
基本的にはフォアサイドと同様です。特に注意したいのは利き腕と反対側になるためか、身体が流れてしまうことが多いので軸足と反対の足でしっかりと着地し踏ん張るようにしたほうがいいです。
身体が流れてしまうと、ホームポジションへの戻りが遅れる原因になります。
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