クロスカットとはフォア奥からシャトルコックの側面を打ち、回転を加えることによって自分がいるサイドと逆側に打つショットのことです。
昨今ではバドミントンラケットの進化により軽量化が進み、ラリーのスピードが上がっています。そのためドロップショットより速度のあるカットショットのほうがフェイントとして有効だという意見が出てきています。
今回はカットショットの打ち方について解説していきます。
1.クロスカットの打ち方
バドミントンでクロスカットを打つために重要なことはラケットの面作りです。ストロークフォームはオーバヘッドストロークと変わりません。
バドミントンのオーバヘッドストローク系ショットはいくつかありますが、打つ直前まで相手に何が飛んでくるか悟られないようにするのが戦略です。テークバックが遅い、明らかにラケットのガット面の向きが斜めを向いているようでは相手を欺けません。
フォア奥から相手コートのバック前へ落とすショットがクロスカットです。うまくタイミングがあえば決め球になります。
特にクロスカットはシングルスの試合で有効です。
ドロップはシャトルに対して垂直にラケットのガット面を当てますが、クロスカットの場合は手首を返して角度を変えます。
シャトルを球体で考えるのではなく、二等辺三角形と考えて下さい。飛んでくる二等辺三角形の長辺を撫でるように打つのが、クロスカットショットです。
この時、スマッシュを打つときのように素早くラケットを振りぬくことが大事です。シャトルに空気摩擦を増やすことで、シャトルが急降下していきます。
2.クロスカットの練習法
ノック練習でノッカー(球出しする人)にはネット越しに立ってもらい、フォア奥へ球出しをしてもらいます。
一度打ったらホームポジションへ戻って繰り返し練習します。1セット5分か20球1セットとします。
バドミントンのクロスカットを打つコツとして、インパクトの瞬間にスマッシュやクリアを打つように手首を使わずテークバックからそのまま振り下ろせば斜めの面が出来ていることを感じることです。
このノック練習はクロスカットの打点をつかむ練習になると同時に、フォア奥に追い詰められたときの処理にも使えます。
自分がいる逆サイドに打つことになるので滞空時間を稼げるので自分の体勢を立て直せます。
クロスカットの軌道は主観で見ると浮いているように見えて、不安になりますがショートサービスラインの手前に落ちるので相手に簡単にプッシュショットを打たれることはありません。
このノック練習の際に、ネットの白い帯の上にシャトルを立てて目標にするとネットギリギリを狙う練習になります。
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