バドミントンは1対1で競うシングルスと2対2で行うダブルスがあります。
シングルスでは1人で動かなければいけないコートを2人でカバーするのだから、ダブルスのほうが体力的には楽なのではと思う方もいるかもしれませんが、そんなことは決してありません。
今回はそのあたりも含めてバドミントンのダブルスの魅力について書いていきたいと思います。
1.ダブルスにしかないローテーション
バドミントンのシングルスにはなくてダブルスにだけある動きとしてローテーションがあります。ローテーションとは自分たちの返球に対してコートで立つポジションを変えることです。
自分たちが攻撃的な展開をするならば「トップ&バック」といって前衛と後衛に分かれたフォーメーションを取ります。この展開のときはひたすら下向きのショットを打ち続けます。そしてコートの中間点にシャトルが上がってきた場合は後衛が打ち込み、前衛だった人が後衛に回ります。
これが1つのローテーションです。もう1つは「サイドバイサイド」と呼ばれる守備的フォーメーションです。
この場合は2人とも横並びになり、レシーブに徹して守りの展開をしていくことになります。チャンスを見計らって、攻撃的なドライブショットを打ちこんだら「トップ&バック」へフォーメーション
チェンジを行います。
いきなりローテーションの説明になってしまいましたが、これがダブルスの魅力の1つです。自分が打ってないときも気が抜けず、常に動き回ってなければいけない緊張感がダブルスです。この緊張感を楽しめるようになると、ダブルスはより面白くなります。
2.協力プレイの魅力
バドミントンのラリーの練習を行う際は2人以上必要です。相手がいなければラリーはできません。練習のときは2人以上でも、シングルスの試合となると1人です。サッカーや野球の試合はチームプレイですがバドミントンのシングルスの試合では、ソロプレイです。
その点、ダブルスは同じコートサイドに味方がいます。1人でいるより断然心強いです。これはシングルスにはないダブルスの絶対的な魅力です。
ラリーに勝ったときは喜びをその場で分かち合えますし、負けてもお互い励まし合って次のラリーに挑めます。
また戦略の組み立て方も複雑になってきます。基本的に2人でコートに立てば死角はありません。そこをどうやって崩していくかの見極めが大切です。
2人いる相手選手のうちのどちらかが苦手なスポットを狙っていっても、相手のパートナーにカバーされてしまうとうまくいきません。
相手をどうやって動かし、打ち崩していくかの戦略を練るのが面白さでもあります。それは相手にも言えることで、自分たちの苦手とすることをどうカバーし合っていくかも重要になってきます。
バドミントンのダブルスはシングルスより複雑で難しいです。でもそれが逆に、魅力であるともいえます。
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