バンクショットのやり方と使い方 | ビリヤードの様々なショット

ビリヤードの様々なショットのひとつとしてバンクショットのやり方と使い方ご説明します。

ポケットビリヤードではバンクショットは非常に頻度が高く登場するショットなので、繰り返しの練習で自分のものにしていってください。

またバンクショットにはこれまでのビリヤードプレーヤ達の経験をもとに確立された、バンクシステムというものがありそのシステムを利用することで、狙う点を決めることができるようになります。

このバンクシステムについてもご説明します。

1.ビリヤードのバンクショットとはどんなショットか

バンクは日本語で壁です。

ビリヤードテーブルで壁といえばレールのゴムの部分になりますが、これからの説明では、バンク、レール、クッションを同じ意味として説明します。

このバンクに的玉を反射させてポケットするショットのことをバンクショットといいます。

また、レールの木枠の部分にはポイントが打ってあります。

短クッションの木枠の部分には等間隔で3つとポケットが2つ。

長クッションの木枠の部分には等間隔で6つとポケットが3つ。

ポケットの位置にもポイントがあると仮定するほうが説明しやすいので、短クッションですと左右どちらかのポケットの位置を0、そのひとつ横を10、真ん中を20、そのひとつ横を30、ポケットを40として10刻みポイントに数字を割り当てます。

長クッションですと、コーナーポケットから数える場合は、コーナーポケットが0、ひとつ横にずれるごとに10、20、30と増えていき、サイドポケットが40になります。

サイドポケットから数える場合は、サイドポケットが0、ひとつ横にずれるごとに10、20、30と増えていき、コーナーポケットが40になります。

長クッションを使ってサイドポケットに狙う場合には、サイドポケットから数字を割り当てます。

長クッションを使ってコーナーポケットに狙う場合には、コーナーポケットから数字を割り当てます。

2.バンクショットの難しいところ

摩擦のない理想的な空間の中で鏡の面で覆われたビリヤードテーブル大の木枠を頭の中で想像してみてください。

その1本の光のスジが鏡に反射して反対側の枠に戻ってくるとき、その入射角と反射角は全く同じになります。

ビリヤードのテーブルでも同じように、入射角と反射角が同じであれば、バンクショットは簡単なショットになるのですが、実際はクッション、玉、ラッシャなどすべての接触面で摩擦が生じるのと、クッションがへこむことで、入射角と反射角は同じにはならないのです。

実際のテーブル上で、バンクに向かってクッションした玉は、入射角に比べて反射角は若干小さくなります。

この反射角が入射角に比べて小さくなることを、「縮む」といいます。

そして、この縮み具合は、クッションの固さや高さなどのテーブルコンディション、的玉のスピードや的玉の横回転の量で微妙に変わってきます。

簡単にいうと、「スピードが速いほど縮む」「順ヒネリで手玉を撞くと縮みが少なくなる」「逆ヒネリで手玉を撞くとより縮む」ということになります。

3.バンクシステム

さて、本題ともいうべきバンクシステムについて説明します。

細かい説明に入る前に、バンクショットには、長クッションを使って的玉を反射させる「横バンク」と、短クッションを使って的玉を反射させる縦バンクがあります。

さらに横バンクは、コーナーポケットに取るときは、「コーナーバンク」、サイドポケットに取るときは「サイドバンク」とそれぞれいいます。

ここからの説明は横バンクのサイドバンクに絞って説明します。

コーナーバンクについては、数字の数え方をサイドバンクと逆にしていただければよいだけです。

また、縦バンクについては、縦横比が1:2の相似になるので、横バンクの数字を倍にして考えていただければよいだけです。

1.横バンクのサイドバンク

的玉を反射させるポケット側の数字の割り振り方は先ほど説明した通り、サイドポケットが0、ひとつ横にずれるごとに10、20、30と増えていき、コーナーポケットが40になります。

一方自分が立っている側のクッションにも数字を割り当てていきます。

まず、サイドポケットが0、その横が4、その横が8、その横が12、コーナーポケットが16、折れ曲がってひとつ横が20、その横が25、その横が30となります。

20までは4の倍数ですが、コーナーを折れ曲がったところで5の倍数になります。

4の倍数、5の倍数というのにあまり意味はありません。

その数字を割り当てておくと結果上手くいくことからそうなっただけです。




なので、この数字は暗記すると思ってとりあえず覚えてください。

4、8、12、16、折曲20、25、30と呪文のように覚えましょう。

ここまでできましたら、次に的玉の位置を考えます。

先ほど覚えた自分から見て奥(フロント)のレールの数字、F0、F10、F20、F30。(40はポケット前なのでバンクの必要ないので不要。)

自分から見て手前(バック)のレールの数字B4、B8、B12、B16、折曲B20、B25、B30。

このBとFの同じ数字のポイントを結んだ線を引いていきます。

わかりやすいところでいうと、F10とB10を結んでみます。

「B10?」「聞いてねぇーよ!」と怒らないでくださいね。(笑)

簡単です。B8とB12の中間です。

F10とB10を結んだ線が引けましたら、次にその線上に的玉と手玉を乗せます。

この配置を10のバンクと呼ぶことにします。

今回手玉も10の配置の線上に乗せたので、厚み100%で狙って普通の力加減でストップショットで撞くと、バンクしてサイドポケットに的玉が入るはずです。

もし、手玉がその場に止まらないときは、厚みがずれているので、入ったとしても、外れたとしても、もう一度同じ配置でやりなおしてください。

ストップショットで撞いた手玉がその場で止まって、それでも入らない場合は、テーブルコンディションのせいなのでいろいろな方法で調整していきます。

まず、思ったより縮んではずれた場合は、少しスピードを落とします。

逆に伸びて外れた場合は、少しスピードを上げます。

縮んではずれた場合には、スピードを変えずに、少し左右の外側をヒネって撞くと入る場合もあります。

延びて外れた場合には、スピードを変えずに、少し左右の内側をヒネって撞くと入る場合もあります。

ほとんどの場合は上記のようにスピードとヒネりの2種類で調整できますので、基本の配置を自分の基準となるスピードで撞いてみてどうなるかを知ったうえで調整するようにしてください。

テーブルコンディションはテーブル毎にそれぞれ違いますし、同じテーブルでも天気によって左右されます。

特に湿度によってテーブルコンディションは変わりますので、雨の日と晴れの日の違いなども練習時に感じ取っておくと良いでしょう。

また、湿度は人がたくさん集まると上がります。

ハウストーナメントなどで会場に人がたくさん集まってくると、いつもより少し縮み方が大きいときがありますので、そうした細かい配慮も必要になります。

2.数字にピッタリ乗らない配置

FBをつないだ線上にぴったり乗らない配置もよく出てきます。

このような場合は近い線を複数引いて、どの線とどの線の間にあるかで判断します。

例えばFB10とFB12の間にあればFB11ぐらいかなという風に近似値として数字を割り出します。

あまり細かく数字を出してもあまり効果がないので、せいぜい0.5刻みぐらいで近似できれば十分です。

手玉の位置も必ずしも真っすぐな配置だけとは限りませんので、10の配置はF10のポイントに向かって的玉が進むように撞くと覚えておいてください。

3.横バンクのコーナーバンク

横バンクのコーナーバンクは数字の数え方がサイドバンクと逆になるだけなので、説明は省略します。

4.縦バンク

縦バンクはテーブルが縦横比が2:1であることから、Fの数字はそのままで、Bの数字を2倍にしてポイントに割り振るとうまく入れることができると思います。

4.バンクショットの使い方

バンクショットが使い方と使えない配置に関して簡単に触れておきます。

1.バンクショットが必要な配置

バンクショットは的玉がレールに近い場合やレールに張り付いていて直接ポケットに狙えないような場面で必要になることが多いです。

また、的玉とポケットの間に邪魔な玉があって直接ポケットに狙えないような場合に必要になることもあります。

2.バンクショットが使えない配置

バンクショットを行う場合に、クッションから跳ね返ってきた的玉と手玉とが再度ぶつかってしまうことがあります。

このような場合はバンクで狙うことは避けるようにします。

例えばクッションにぴったりタッチしているFB10の的玉をFB10のライン上の手玉から狙うと、必ず返ってくる的玉と手玉が出会ってしまいバンクショットは成立しません。

こうした不慮の出会い玉はクッションまでの的玉の距離や手玉の位置やスピードにより発生の仕方を簡単に説明することができません。

数多く撞いて、出会い玉になるのかならないのかを知っておくと無駄なショットをしないで済むので、余力のある人は出会い玉に関しても研究してみてください。




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