自分の利き目を知る | ビリヤードの基礎講座

ビリヤードを上達するために必要な知識として、「利き目」というキーワードがあります。

重要なキーワードですので、是非覚えて今後の練習に役立ててください。

目次

1.自分の利き目を知る

自分の利き目を知る方法をご紹介します。

一人ではできないので、どなたでも良いので確認してくれる人を頼んでください。

ビリヤード場でなくてもご自宅などでも確認できますのでやってみてください。

まず、相手と5メートルほど離れて向い合せに相対して立ちます。

Aを自分、Bを相手とします。

Bは目標になる物体をなんでも良いので手に持って、鼻の前あたりに持ってきて待機します。

そしてAは左右どちらの手でも良いので、親指と人差し指の先をつけてOKマークのように指で輪を作ってください。

OKマークがわからない人は、左右の手の親指同士、人差し指同士をつけて三角形の小窓を作ってください。

いずれも、できた枠から相手を覗くためのものです。

どちらの方法でも構わないので、覗きようの指の小窓ができたら目線の高さまで腕を上げて相手が持つ物体がその小窓に納まるように見ます。

物体が小窓に納まったらAはBにその旨伝えます。

その時、Bから見るとAの左右どちらかの目が枠の中に見えるはずです。

Bから見えているAの目が利き目になります。

2.ビリヤードにおける利き目の重要性

ご自分の利き目がわかりましたら、さっそく練習に役立てていきましょう。

ここでは、利き目の重要性と練習への取り入れ方をご説明します。

1.利き目の重要性

人間が目で物を見るとき、左右別ので見た映像が一つの映像になって見える事を疑問に思ったことがある人はいませんか?

実は人間が見ている映像は、目で見ている画像そのものではなく、脳で左右の目でそれぞれに見た2つの映像を合成処理をしているから一つの映像に見えるのです。

そして左右の映像の微妙な角度の違いによって奥行きや距離感を脳が補って映像を合成しているのです。

利き目とは、左右のそれぞれの映像のうち主になる映像をとらえているほうの目のことを言います。

右目の映像を主に、左目の映像を脳が合成しているのであれば、利き目は右となります。

ビリヤードで玉を撞くときにも当然目から入る情報を元に玉を撞きますので、玉を見たときの左右それぞれの映像を頭の中で合成します。

一方で、玉を撞くときに大事な要素として、「玉の真ん中を知る」という意識が必要です。

なぜかというと、玉の表面は球体のカーブをしていて、それを撞くキュー先のタップの形もまた曲面になっていて、左右がズレることで玉が押し出される方向が変わってきます。

察しの良い人はおわかりかと思いますが、例えばキューを顔の真ん中(の真下)に構える人にとっては、利き目が右であれば、手玉を少し右側から見ている映像が左目で見た映像よりも少し強く脳で処理されます。




そのとき脳が錯覚をおこして、少し右側から見た映像の真ん中を本当の真ん中と勘違いをするのです。

この脳の勘違いをそのまま放って撞くと、実際は手玉が少し右回転しながら本来の狙いよりも左方向に押し出されることになってしまいます。

結果、狙い通りのところに手玉が到達せずに意図したプレーが成立しないことになります。

そこで重要になってくるのが、利き目を知りこの脳の勘違いを矯正していくことにつながってくるのです。

2.利き目をフォームに取り込む

ビリヤードで自分が玉を撞くために構えている時の姿を想像してみてください。

目標になる的玉があり、撞く手玉があり、キューが手玉に向かい、顔が手玉に向かって正面を向いています。

顔の面はキューと垂直になっています。

鼻(顔の真ん中)の下にキューがある場合、左右の目は「キューの線=飛球線」に対して少しズレています。

このズレを強制する代表的な2つの方法をご紹介します。

1.利き目の下にキューを持ってくる方法

利き目の下にキューを持ってくることで、利き目が見ている真ん中の位置と本当の真ん中の位置が一致するようにします。

こうすることで、利き目で見た映像が正しい位置と一致するようにズレを矯正することができます。

この方法のデメリットは利き目と逆の目の映像が飛球線からのズレが大きくなることです。

気にならない人は気にならないみたいですから、違和感がなければこの方法をフォームに取り入れてみてください。

個人差があるようなので合わないと思ったら次の方法を試してみてください。

2.ズレいてることを見越して構える

見えている映像に逆らって、少しだけキューをズラして撞く方法です。

構えをとった後に人に正面に立ってもらって、自分が構えている位置が手玉を真ん中になるように矯正してもらうと良いでしょう。

はじめのうちは実際に見えている映像に逆らって撞くことになるので違和感があるかもしれませんが、繰り返し練習している間に脳の映像処理も慣れてきて違和感は次第になくなってきます。

ズレを見越して撞くことを「見越し」ということがありますので、言葉だけでも覚えておくと良いと思います。

3.脳は適応する

2つ利き目をフォームに取り込む方法をご紹介しましたが、いずれも方法も繰り返しの練習で徐々に違和感なく撞けるようになっていきます。

人間の脳は様々なことに適応して変わっていくということです。

まずはしっくりくるほうを確かめて、どちらを採用するか決めることからはじめてみると良いと思います。

脳の働きやイメージは人それぞれ微妙に違います。

自分にとって違和感のない方法を選択しましょう。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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