キューの手入れ方法 | ビリヤードの基礎講座

ビリヤードの基礎講座としてキューの手入れ方法についてまとめます。

キューは大事に使えば一生使える道具ですから、きちんとしたお手入れ方法を知って大切に扱うようにしてください。

1.ビリヤードのキューの手入れ

ビリヤードのキューはきちんと手入れをすれば一生使える道具ですが、逆に手入れをサボったり雑に扱うとすぐ壊れます。

お手入れのポイントをいくつか紹介してみます。

1.斜めにしない

キューは木でできていますので、同じ方向から横向けに力が加わるとすぐに反ってしまいます。

なので、キューを斜めにした状態で何かに立てかけるのはメンテナンス上よろしくありません。

重力に引っ張られてジョイントの部分が下に引っ張られてますので、長時間放置するとそれだけで反りが出てしまいます。

なので、普段からキューを立てかけることをしないように習慣づけておくことをお勧めします。

お店の許す限りですが、プレーの待ち時間などは隣のテーブルに水平に寝かせておくのが一番良いです。

どうしても立てかけなければいけないときは、キュー尻を下にして、できるだけ斜めにならないように心がけましょう。

キューを立てかける欠点は他にもあります。

立てかけた長い棒は必ず倒れます。

しかも決まって自分でなくて他人がひっかけて倒します。

大事にしているキューを他人に倒されてヒビや傷が入って泣くに泣けない状態になっている人を今まで何人も見ています。

立っているものは必ず倒れようとしますので、プレー中はテーブルに寝かせておくことがやはり一番良い状態です。

2.湿気を嫌う

梅雨時の湿気や、ビリヤード場で出てくる飲食物の湿気はキューにとって大敵です。

飲み物置き場とキューを立てるところが一緒になっているお店もありますが、飲み物をこぼしはしないかとヒヤヒヤします。

梅雨時の湿気は個人の力ではどうにもならないことが多いですが、直接外気に触れないように毛糸でシャフトを覆うようなシャフトカバーを作っている人もいます。

キューを分解してキューケースにしまうことも湿気からキューを守るのに有効な手段です。

キューケースにはシリカゲルのような湿気取りを少し多めに入れておき定期的に交換すると良いでしょう。

キューを行きつけのお店で預かってくれるところもあります。

キューが垂直に立つように作られた専用のキュー置き場があるお店や、上から釣っておくタイプのキュー置き場のあるお店もあります。

こうしたキュー置き場がないところはやはりキューを分解してキューケースで保管するのが良いでしょう。

3.直射日光を避ける

直射日光はキューを変色させるばかりか、反りの原因にもなりかねないので、長時間直射日光に片側だけをさらし続けるようなことは避けましょう。

ちなみに日光に当てても光合成はしませんので、エコの足しにはならず、百害あって一利なしだと理解しておいてください。

4.急激な温度変化を避ける

冬場のストーブの前にキューを置いて一晩でキューを曲げた人はいないでしょうか?

先ほどの直射日光と同様、急激な温度変化にもキューは大変弱いです。

車のトランクなども要注意です。

車中は夏は暑すぎますし、湿気が大敵です。

移動などの時もトランクはできるだけ避けたほうが良いでしょう。

2.タップの手入れ

キューについているタップもキューの一部なので、しっかりとメンテしてあげると長持ちして性能を保つことができます。




タップは革製品になりますので、油分と適度な水分が必要です。

といっても、ゴマ油や水道水がいるわけではなく、体のある部分を使ってメンテします。

強めに絞ったオシボリなどでシャフトとバットの汚れを拭き取ります。

そのとき、同時にタップの側面だけを固くしぼったオシボリで拭き汚れをとります。

その後、指を軽く舐めて、自分の唾液でタップの側面に水分を入れてあげます。

その後乾いたティッシュペーパなどでキュッキュッと音がするぐらいにピカピカに強く拭き取ります。

最後に油分として今度は小鼻のあたりをゴシゴシして鼻の油をタップの側面に軽く塗り、また乾いたティッシュなどでピカピカになるまで強く拭き取ります。

最後にその上からチョークを塗って、鉄やすりのようなもので、チョークをタップの繊維の中に叩いてメリ込ませます。

これを寝チョークといって、チョークの乗りを良くしてキューミスを防ぐ効果があります。

3.グリップの手入れ

グリップは革巻きのもの、糸巻のもの、ゴム巻きのもの、何も巻いていないものの4種類ぐらいが定番です。

いずれも固く絞ったオシボリなどで汚れを落としてからキューケースにしまうようにしましょう。

糸巻のものは年に1回ぐらいでかまわないので、ハンドソープなどの洗剤を少量オシボリにとってゴシゴシするときれいになります。

水分入り過ぎたと思ったら乾いたタオルなどで湿気を拭き取って、陰干しすると良いです。

ゴム巻き、皮巻きやワックスのだけの何も巻いていないグリップも基本は固く絞ったタオルで汚れを拭き取ってあげるだけで十分かと思います。

いずれも水分や洗剤が多すぎるとキューにとっては余分なものになりますので、無茶をしない程度に用心しながらメンテしてください。

4.シャフトの手入れ

シャフトは生木が外気と触れる一番デリケートな部分なので、メンテには少し気をつかうようにしましょう。

毎日のメンテナンスとしては、しまう前に固く絞ったタオルで汚れを拭き取っておくのが良いでしょう。

新品で購入した場合は木の表面の気泡がつぶれていないため湿気を吸いやすいので、ビール瓶などのガラスのようなものでシャフトをゴシゴシこすって木目を潰すようにすると水分を吸いにくくなります。

また、シャフトの滑りも良くなるので、手に馴染んでくると思います。

使用時には、ジョイント部分に緩みがないか常に確認しましょう。

緩みがあるとジョイントに無駄な力がかかって、ジョイント部分が壊れることがあります。

新品のシャフトは表面にニスが塗ってある場合があるので、ツルツルして滑りが悪いことがあります。

そんなときはサンドペーパーなどで表面のニスをはがします。

もし自分でサンドペーパーをかけるときは、用心しながら作業してください。

一度削り取ってしまうと元に戻りませんから、できればプロにお任せするのが良いです。

木工旋盤を持っているキューショップなどに頼むと数分で終わります。

ジョイント部分はデリケートな部分なので、万が一落としても傷などを最小限にとどめるために、ジョイントキャップをつけてキューをしまうことをおすすめします。

キューケースの形状にもよりますが、乾いたタオルなどを上から被せておくと、キューケースの中でシャフト同士がぶつかって傷付けあうことが防げるので、緩衝剤になるものをキューケースに入れておくのもメンテのひとつです。




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