練習前に確認しておきたい号令|乗馬の馬場での練習

乗馬の世界にはたくさんの専門的な用語があり、号令も独特な言い回しのものがたくさんあります。

それらをきちんと覚えておくことで、インストラクターの指示に素早く反応することができます。

1.いろいろな号令

「進め」という号令は、その頭に歩様がつきます。

それに合わせて瞬間的にその歩様での進めができるように練習しましょう。

馬場の中心で「常歩進め」の号令がかかり、そのすぐ後で「蹄跡にて速歩進め」と言われた時には、蹄跡に出るのと同時に速歩を始めます。

「歩度を伸ばせ」や「歩度を詰めろ」という号令の歩度とは、簡単に言えば馬の歩幅のことです。

歩幅の狭い順に収縮常歩、中間常歩、伸長常歩がありますが、乗馬の初級者にはここまでの厳密な要求がされることはありません。

それでもなるべく歩度の伸縮ができるように頑張りましょう。

「斜めに手前を変え」の号令の時には、短蹄跡から長蹄跡に入った直後の隅角から3メートルほどの場所で点対称の位置に向かって直進し、そこから逆回りで蹄跡に戻り手前を変えることです。

「中央線へ進め」という号令もあります。中央線とは馬場を四分割するように十文字を書いた時の線です。

「長蹄跡中央より中央線へ進め」などのように使います。

こうした号令の時には普通、反対側の蹄跡に出た時点でそれまでとは逆の手前で蹄跡に戻ります。




「巻乗り」は蹄跡を起点として直径8メートルほどの円を描き、巻乗りを始めたのと同じ場所から蹄跡へ戻ります。

「半巻き乗り」は巻乗りと聞き分けやすくするために「半巻き」と言われることが多いです。

滴のような形を描きながら蹄跡に戻り、逆方向に進むことです。

こうした号令が軽速歩をしている時に出る場合、インストラクターから特別に指示が出ないかぎりは図形運動中には速歩にし、蹄跡に戻ると同時にまた軽速歩にします。

部班で号令をかけるとき、号令の頭に「各個に」が付くときと、「順次に」がつくときがあります。

「各個に」とは、各自がその場ですぐに指示された動作を行うことで、「順次に」とは、先頭がしたのと同じことを先頭がした場所で行うことです。

2.間延びさせたような号令

ここで紹介したような乗馬の号令は、実際の場面では間延びしたように発音されます。

例えば「すすーめ」や「まきのーり」といったぐあいです。

慣れない人が聞くとなんだか不思議に感じるかもしれませんが、このような言い方をすることによって準備時間を作ることができるのです。

それで、「すすーめ」の号令を聞き終わってから進む準備をするのではなく、早めに準備を始めて、号令の言い終わりと共にその動作に移れるようにしましょう。




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当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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