バレエからきている新体操はバレエの技法も多々取り入れられています。
そのうちの一つが「アラベスク」です。
アラベスクとは片足で立ち、膝を伸ばして片足を後ろに上げる形のことを言います。
簡単そうに見えて形をとるのがとても難しいのです。
きれいにアラベスクができるようになるための説明をしていきます。
1.アラベスクの足
少し説明しましたが、アラベスクは片足を後ろに出して片足でバランスをとるものをいいます。
後ろに上げた足は90度以上、床と水平以上に上げなければなりません。
まずは後ろに出す足を少し後ろに出し、つま先を伸ばしてポイントで準備します。
後ろに出した足の膝は伸ばします。
曲げてしまうとまた違う形「アチチュード」という形になるので、間違えて覚えないようにしましょう。
アラベスクをするときにまず重要になってくるのは足の出し方です。
足を上げたいからといってただ後ろに出すだけではきれいな形にはなりません。
足を後ろに出すときは、つま先をしっかり伸ばし、おへそから足が出ているイメージを持ち、遠くに引っ張るように足を伸ばしてあげていきましょう。
斜めに出てしまわないように、まっすぐ後ろに出してください。
膝の向きは真下を向くのが理想ですが、斜め下に向けた方が足が長く見えるかな、と思います。
アラベスクは膝を曲げてはいけませんので、膝に力を入れて膝のお皿を上に押すように力を入れてくださいね。
足を上げるためにはある程度股関節の力を抜いて開放しなければなりません。
股関節に力を入れすぎてしまうと、上げれる柔軟性があっても上がらなくなってしまいますので、気を付けてください。
膝の位置がお尻と同じかそれ以上の高さに上げて来たら、お尻に力を入れて足を固定させて形を作りましょう。
そして上げる足ばかり注意しているだけではだめなんです。
軸足が内またにならないよう、まっすぐより少し外に向けて、膝が曲がらないように床をしっかり押して軸足を立てましょう。
2.上半身
アラベスクの上半身です。
まずは骨盤をしっかり立てて軸足の上に乗せるようにポジションを取ってください。
骨盤が前に寝てしまうと、軸足の股関節が前に折れてつぶれてしまい、上半身が引き上げられなくなります。
骨盤をしっかり立てたところで、背筋を使って上半身を上に引っ張りましょう。
おへそが前を向くようにして、上半身が軸足より前に倒れないように気をつけましょう。
上半身を倒して足を上げてくるのではなく、頭から軸足までまっすぐ1本の線になるように上半身を使ってください。
あとは肩の位置です。
足を後ろに上げている方の肩を後ろや足の方にねじったりすると形が崩れてしまいます。
両肩・左右の骨盤の位置を線で結んだときに、きれいな四角になるよう上半身を保ってください。
手は横に伸ばすのもいいですが、後ろに上げた足の方の手を横、軸足の手を上に置くと、上半身を引っ張りやすくなります。
3.バランスをとる
アラベスクの形ができたらその形でキープできるようにしましょう。
バランスやピボットにつなげることができます。
新体操の難度は、はっきりした形が見えることが条件ですので、バランスやピボットをしても崩れない形を作るようにしましょう。
バランスをとるための練習としては、軸足をルルベにして止まる方法もありますが、低反発の素材でできている新体操用のバランスをとるためのトレーニング用品も販売されてますので、活用してみましょう。
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