乗馬のライセンス制度について

乗馬のライセンスがあることをご存知でしょうか?

日本馬術連盟が認定しているライセンスは、競技選手向けのものになります。

そして、もうひとつ全国乗馬倶楽部振興会が認定する「乗馬技能ん認定審査」は初心者から上級者までが受けれます。

取得してもしなくても良いものではありますが、将来競技に出場する目標があれば取得していないと出場できない競技があります。

今回は、その乗馬のライセンスといわれている「乗馬技能認定審査」について説明したいと思います。

1.乗馬技能認定審査5級から4級について

乗馬のライセンスといわれている乗馬技能認定審査は、5級と4級が初心者向けの級になっています。

5級は、一人で乗馬・下馬ができる事、停止状態と常歩で正しい姿勢ができる事、先導馬について軽速歩ができる事に加えて、
内方開きの手綱の操作ができる事が認定の基準になっています。

4級は、停止~常歩~速歩~常歩~停止が概ねスムーズにできる事、軽速歩の手前が理解できる事、速歩運動にて正しい姿勢ができ、手綱、脚の操作が概ねでき、駈歩の発進、維持ができる事に加えて、常歩で巻き乗り、半巻き等の回転運動と、速歩で90度の方向転換及び斜め手前変換ができる事が認定の基準となっています。

各級共に、上記の実技審査と筆記試験があります。

4級、5級の筆記試験の内容は、馬体の名称、馬の手入れの仕方、乗馬の取り扱い、馬の毛色、初歩の号令等についてが出題されます。

20鞍~50鞍ぐらいの方が対照ではないかと思います。

2.乗馬技能認定審査3級から1級について

乗馬技能認定審査の3級から1級は、中級者から上級者を対象にした内容になっています。

3級からは、一般の運動3級、障害飛越3級、エンデュランス3級と部門が分かれます。

一般運動の3級の内容は、駈歩発進及び伸長や収縮、巻き乗り、半巻き乗り、 駈歩の手前を理解し、途中常歩又は速歩を入れての手前変換、横木通過が認定基準です。

筆記試験の内容は、馬場運動の図形について等です。

障碍飛越の3級は、コンビネーション障害は含まなくても良い状態で、障害の数6~8個程度の飛越、障害物は高さ90㎝程度のものを2個以上設置するコースを基準Aにて採点、実際の競技会と同じように3反抗で失権というのが認定基準です。




筆記試験の内容は、競技のルールについてと、協会発行のテキストからも出題されます。

エンデュランス3級は、20kmのトレイルライド(野外騎乗)を完走する事が認定基準です。

エンデュランス3級の筆記試験は、競技ルールと馬の健康管理についてが出題されます。

2級は、馬場馬術、エンデュランス、障碍飛越に分かれます。

馬場馬術2級は、日本馬術連盟制定馬場馬術競技 A2課目 2013が認定課題となります。

障碍飛越2級は、ダブル障害を含んで、障害数8~10個程度で、高さ110㎝程度の障害を1個以上設置してあるコースを基準Aにて採点3級と同じく3反抗で失権になります。

エンデュランス2級は、40kmのコースを完走することが認定基準になっています。

筆記は馬場障害審査は、主に競技ルールについてですが、エンデュランスの場合は、競技ルールに加え、基礎獣医学、馬の健康管理についてが出題されます。

エンデュランスの場合、整備された馬場ではなく屋外で競技が行われるので、なにか途中で馬が怪我をした、具合が悪くなったりした場合は、騎乗者が応急処置や判断をしなくてはいけなくなるので、基礎獣医学からも出題されるのでしょう。

そして、2級以上の資格保持者は、日本馬術連盟のB級資格に移行することが出来ます。

B級資格は、公式競技に出場できるライセンスです。

1級は、当然上記の内容より高度なものになります。

障害飛越1級は、ダブル障害を含み、障害数8~10個程度で、高さ110㎝程度の障害が70%以上設置してあるコースにて審査と筆記試験。

馬場馬術1級は、日本馬術連盟制定馬場馬術競技 A3課目 2013にて審査と筆記試験。

エンデュランス1級は、国内外のエンデュランス競技において80km以上のコースを3回完走し、主催者の発行する完走証明書を提出することで合格で筆記試験話です。

3.技能認定審査の目的と受験の仕方

乗馬技能認定審査の目的は、全国統一された基準で審査を受けてもらい、自分の乗馬技能のレベルを正しく認識して、より精進してもらうためです。

級を設置する事で、競技会のレベルも分かりやすくなります。

審査は、加入している乗馬クラブに審査員が来て行われますので、時期は加入されている乗馬クラブのスケジュールによります。

受験料は、各級も10800円です。

合格者には、写真入りの認定カードが発行されます。




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当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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