多分、柔道をどこかで聞いたことやテレビで見たことがあると思います。
知っていても、「格闘技」「武道」というイメージだと思います。
しかし、柔道というものはとても奥が深いのです。
そこで、今回は、柔道とはどういうものか、柔道の歴史について紹介したいと思います。
1.柔道とは?
まず、柔道とはどのようなものか紹介したいと思います。
柔道は簡単にいうと格闘技です。
格闘技といわれると「かっこわるそうだしな・・・」「危ないしな・・・」「汚そうだしな・・・」と思われる方がおられると思いますが、それは偏見です。
柔道は他の格闘技にはない、とても魅力的な部分があります。
柔道は格闘技でありますが、他の格闘技と大きく違うところがあります。
それは、教育のために作られた格闘技なのです。
例えば、ボクシングでいうと、相手とこぶしだけで殴り合う、見ている方も、競技している方も楽しい格闘技です。
ボクシングの決着は、どちらかが相手をダウンさせることで勝敗が決まる格闘技です。
しかし、柔道は相手に勝っても勝敗が決まる格闘技ではありません。
それは、柔道が教育のために作られた格闘技だからです。
柔道で強くなった心技体を、他の人のために、みんなが栄えるように作られた格闘技なのです。
そのため、礼儀作法にはとても厳しいです。
柔道場に入る時や出る時、相手と柔道をする時など必ず礼をします。
このように、柔道とは格闘技であり教育でもあるのです。
2.柔道の歴史
では、柔道の歴史について説明していきます。
1.柔道ができた理由
柔道は、嘉納治五郎という方が作られました。
嘉納治五郎はもともと身体が弱く、なんとか強くなりたいと柔術をはじめました。
柔術とは、日本古来からある武術の総称です。
嘉納治五郎は、技術を身につけるためだけではなく、練習を通して、立派な人間を育てることができるようにしたいと思いました。
そこで、天神真楊流柔術と起倒流柔術を組み合わせて柔道を作りました。
2.柔道の理念
柔道には、嘉納治五郎が作られた二つ四字熟語に納めた理念があります。
それは、「精力善用」「自他共栄」です。
「精力善用」は、柔道で鍛えた心身を良いことに使う。
「自他共栄」は、自分だけではなく、みんなが栄えるようにする。
という意味です。
3.現在の柔道
現在、柔道は世界中から人気です。
特に、ヨーロッパ、ブラジルではとても人気です。
競技人口でみると、日本が16万人に対しドイツは16.5万人、フランス54万人、ブラジル100万人といわれており、日本より海外の方が人気になっています。
私自身、海外で柔道をする経験があり、海外では日本の柔道家はとても歓迎された経験があります。
また、海外の方は、柔道は、美しく、礼儀正しいといわれています。
特に、フランスでは子供にさせたい習い事の1番が柔道と言われています。
なぜなら、柔道は子供の教育に1番と思われているからです。
このように、嘉納治五郎によって作られた柔道の思いは、日本をも飛び越え世界中に浸透しています。
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