これまでは、アーチェリーの射形やチューニングの類を説明してきました。
今回は、消費する道具の取り付け方について紹介していきたいと思います。
改めて準備しなくても日用品でそろうものもあるので、参考にしてみてください。
1.ノッキングポイントとは
ノッキングポイントとは、ストリングに矢をつがえる際に必要な、二つの突起部分のことを言います。
既製品のストリングにもついておらず、アーチェリープレイヤーは自分でノッキングポイントを付け合わせることが必要となります。
2.ノッキングポイントの作り方
まず、用意するものからご紹介します。
・サービング
・カッター
・ペン(ストリングに印をつけるため)
・ライター
・Tゲージ
サービングのおすすめは伸びにくく、摩擦に強いBCYというサービングですが、実は釣り糸で作っても構いません。
かの古川高晴選手は高校生の強化合宿で、釣り糸を使ってノッキングポイントの作り方を教えてくださいました。
ペンはストリングに印をつけるために使うので、ポスカやマッキーでも大丈夫です。
1.ノッキングポイントの位置を測る
ストリングを張った状態で、ノッキングポイントを測ります。
この時、自分のストリングハイトの数値をしっかり覚えたうえで作ってください。
Tゲージがレストピンに乗らないぎりぎりの位置にし、8分の1よりひとメモリ上の部分に印をつけます。
この部分が下のノッキングポイントの位置になります。
このときストリングと矢が垂直になっているかしっかり確認してみてください。
その後、上下対称になるように上のノッキングポイントの印をつけてください。
2.糸を巻く
ノッキングポイントの巻き方ですが、少し特殊な巻き方になってくるので一つひとつの作業を確認しながら巻いていきましょう。
ノッキングポイントは必ず下から作成していってください。
まず、下リム側に輪を作り、巻いていく糸を短い糸(輪を作った側の糸)の上から奥にかけて巻いていきます。
7、8回ほど巻いたら、今まで巻いてきた糸を輪の中に通し、巻いてない短い糸を引っ張ります。
そうすると輪が小さくなり、裁縫でいう玉結び状態になるので、この玉の部分を下のノッキングポイントの真ん中に来るまで引っ張ってください。
余った糸はカッターで余分に切り、糸がはみ出ている部分は焼かないようにライターであぶっていきます。
この工程を上のノッキングポイントで作るときは、上リムに向かって巻き作成してください。
これでノッキングポイントの完成です。
ノックを付けて矢が動かないことを確認してくださいね。
固定しながら巻く作業は難しいですが、一回作ると頑丈なのでとても使いやすいと思います。
ぜひ試してみてください。
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