2012年のロンドンオリンピックで、日本代表の古川高晴選手が銀メダルを取ったことでメジャーになってきているアーチェリー競技ですが、そもそもどんなスポーツなのでしょうか?
1.アーチェリーとは
アーチェリーとは、弓を引き、的に向かって矢を放ち、点数を競うという何ともシンプルなスポーツです。
高校アーチェリーの予選などを観戦していると、知識のない人にとっては少々地味なスポーツに見えるかもしれません。
しかし、シンプルではありますが、弓のメンテナンス、矢の作り、競技中の風の吹き方、自分の打ち方だけで点数の入り方が大きく左右される難しい競技でもあります。
例えば、競技中は立っている自分に吹いている風と、的側に吹いている風の向きが違うことだってあります。
的に向かって立っている位置で矢の飛び方が変わることもあります。
このように、アーチェリーとは様々な状態や展開を予測しながら打てるかで、高得点を狙えるかが決まるので、自分の知識や、状況判断がカギを握るスポーツとなります。
そんなアーチェリーをする人を一般的に「アーチャー」と呼びます。
2. アーチェリー競技の始まり
ここではアーチェリーのスポーツとしての始まりをご紹介したいと思います。
1.アーチェリーの歴史
アーチェリーは、旧石器時代に狩りの道具として用いられた石と枝でできた武器としての存在が始まりでした。
その後、16世紀にイングランド王のヘンリー8世がアーチェリーのコンテストを開催したことがきっかけとなり、アーチェリーがスポーツ化したとされています。
2.日本へ浸透するまで
では、外国で始まったアーチェリー競技はいつ日本に浸透するのでしょうか?
日本でアーチェリーを初めて行ったのは1937年の大日本武徳会という、戦前の日本で武道の振興、教育など目的として立ち上げられた財団法人が「日米対抗アーチェリー大会」だとされています。
戦後になると大日本武徳会は解散され、代わりに「日本洋弓会」が結成されます。
その名前は「日本アーチェリー協会」、「社団法人全日本アーチェリー協会」へと名前を変えていきました。
このように本格的にアーチェリー競技が日本でも行われるようになったのは、戦後の1950年後半からで、日本にとっては新しいスポーツとして捉えられております。
今では、リカーブやコンパウンドという弓の種類もあり、通常の距離が決まっている競技や山道を歩くフィールドなど、年齢や、身体に合わせた弓での競技を行うこともできるようになっています。
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