馬術競技の種類|乗馬の基礎知識

乗馬は、オリンピックにも正式に登録されているスポーツです。

過去には、1932年のロサンジェルスオリンピックで、金メダルを獲得した日本人の馬術選手も居ます。

今回は、馬術競技の種類について説明したいと思います。

1.優雅の極致 馬場馬術

トップハットに、黒い燕尾服、ぴかぴかの黒いブーツ姿で騎乗する馬場馬術は非常に優雅に見える競技です。

馬場馬術競技は、20mx60mの長方形の馬場内の定められたコース上で決められた歩様や動作を行う競技です。

難易度の低い課程を行う場合は、馬場のサイズが20mx40mの事もあります。

スケートのフィギュアのような種目ですが、自由度は低く、難易度によって課程内容も選手が着用するコスチュームのドレスコードも変わります。

コースにはアルファベットでポイント地点が記されています。

アルファベットの並び方は、入場退場場所は20mの短い蹄跡の中央がA点、時計回りに長い蹄跡部分(60m部分)が、K、V、E、S、H点、入退場場所のA点の反対側の短い蹄跡にC点、もう一方の長い蹄跡にはM、R、B、P、F点が置かれます。

馬場のA点からC点をまっすぐに繋ぐ中央線上にはアルファベットは表記されませんが、D、L、X、I、G点があります。

それらの地点を決まった順に歩くのですが、「C点からS点でパッサージュ、S点からK点で伸長速歩」というように細かく順路も動作も決まっています。

難易度の高い競技会で行われるグランプリ種目になると、8歳以下の馬は出場できません。

馬場馬術は、乗り手も高度な技術も要求されますが、それ以上に馬の調教の成熟度をはじめ馬体の仕上がり具合も要求される協議ですので、若い馬では仕上がりが不十分と考えられています。

その馬の調教は、生涯を通して行われ、永遠に進化を続け完成する事は無いとまで言われています。

2.ダイナミックな障碍飛越競技

障碍飛越競技は、その名の通り馬と共に決まった経路に置かれている障碍物を規定時間内で飛越する競技です。

タイムを計測する種目ですので、速く終わっても、遅く終わっても減点になります。




それ以外にも、障碍物の落下、馬の反抗、も減点対象です。

馬の反抗が2回、落馬、馬の転倒、経路違反があった場合は失格になります。

競技終了時に同点者が複数居る場合は、障害の難度を上げてジャンプオフを行ったりタイムの速い方を勝者とする等で順位を決めます。

障碍飛越競技も、難易度が高くなればなるほど、乗り手の技術も、馬の調教の成熟度も高いレベルが求められます。

競馬にも大障碍レースが、ありますが、乗馬の障碍飛越とは騎乗法もルールーは違います。

3.最も過酷で人馬ともに成熟度が求められる総合馬術

総合馬術は、別名「スリーデイイベント」とも呼ばれ、ひとつの競技が3日間かけて行われます。

第一日目の種目は、馬場馬術です。

第二日目の種目は、総合馬術のハイライトともいえる、クロスカントリーです。

クロスカントリーは、野外に設置された障害物を飛越したり、小さな丘を走り抜けたりと、6km前後のコースに設置さた難易度の高い障害物を40個前後こなしていきます。

第三日目は、障碍飛越競技です。

この3日日間の競技は、全て同一の人馬で出場しなくてはいけなく、人馬共に非常に過酷な競技です。

第一日目の馬場馬術競技は、馬の調教度の審査です。

第二日目のクロスカントリーは、耐久力審査、第三日目の障碍飛越は余力審査になります。

ただ、第二日目のクロスカントリーが過酷で、人馬とも負傷することも多いので、第3日目の障害飛越競技の前に獣医による馬体検査があり、検査に通ったものだけが、最終競技に出場できます。

総合馬術は、日本では練習場所や競技場も限られているため、選手人口は少ないですが、ヨーロッパでは、非常に人気のある競技です。

次回の東京オリンピックは、東京には東洋一の馬術施設である馬事公苑があるので、馬術競技の全ては馬事公苑で行われるでしょう。

世界レベルの総合馬術競技が観戦できるチャンスは、日本には滅多にありませんので、その時は是非足を運ばれてみてください。




おすすめの記事