ブリティッシュとウェスタンの違いについて | 乗馬の基礎知識

乗馬には、色々な騎乗スタイルがあります。

流鏑馬や打毬競技の場合は、日本の古式の馬術です。

オリンピックなどの公式競技は、ブリティッシュスタイルです。

それ以外にも、ウェスタンスタイルもあります。

今回は、ブリティッシュ乗馬とウェスタン乗馬の違いについて説明いたします。

1.日本での本流はブリティッシュ乗馬

日本では、ブリティッシュスタイルの乗馬人口の方が圧倒的に多いでしょう。

騎乗者の服装も、馬具もあまり装飾は無く、すっきりしています。

オリンピック等の公式競技もブリティッシュスタイルです。

ブリティッシュ=英国式と呼ばれていますが、日本の近代馬術はフランス式の馬術がベースになっていると言われています。

ブリティッシュ乗馬は、軍の騎馬隊たちの馬術がベースとなり、王侯貴族の趣味として進化したものです。

2.最近は増えてきたウェスタン乗馬

昔は、日本に数件しかなかったウェスタン専門の乗馬クラブですが、最近はずいぶんと増えてきたようです。

ウェスタンと言えば、カウボーイ。

大きなテンガロンハットをかぶり、ウェスタンブーツに大きな拍車をつけて颯爽と荒野を行くイメージでしょうか?

ウェスタン乗馬は、ブリティッシュ乗馬に比べると服装はカジュアルで、馬具も派手な装飾もしてあり、大振りです。

ウェスタン乗馬も、スペインの軍人がアメリカ大陸を発見した時に、馬と共に上陸し北上して行き、開拓移民たちの間にも広まっていきました。

ヨーロッパに比べたら、アメリカは広大な荒地だったでしょう。

そこを、移動しながら開拓するためには、馬は必需品だったでしょう。

ウェスタン乗馬は、スポーツとしてではなく、生活のツールとして進化していった馬術です。
そのため、何よりも実用性に重点を置かれています。




ウェスタン乗馬の鞍は、大きいですが、しっかりと身体を支え、広大な土地で牛を追い、長時間の騎乗でも疲れないように作られています。

馬を操作する手綱も、作業や動作を妨げない為に片手で馬をコントロールできるようになっています。

ウェスタン乗馬の始まりは、開拓民たちによっての生活の為の馬術でしたが、現在は世界中に普及し、人口を増やし、その高度な馬の調教、ダイナミックな操縦技術を競う競技会も多く開催されています。

3.ブリティッシュ乗馬とウェスタン乗馬の違い

同じ馬に乗るのでも、ブリティッシュ乗馬とウェスタン乗馬は違います。

まず、馬具の形も変われば、操作の仕方も違います。

ただ、ブリティッシュだからウェスタンだからと言っても、馬の本質は変わりません。

どちらも、馬のその本質を利用してのスポーツですので、コツをつかめば大丈夫でしょう。

大きな違いは、やはり馬具と服装でしょう。

服装は、自由です。

ジーンズにブーツさえあればOKでしょう。

ウェスタン乗馬の馬具は、重労働にも耐えれるように頑丈で大きいです。

そして、生活のために進化した馬術ですので、鞍も乗り心地もよく安定感もあります。

観光地などの乗馬クラブは、初心者でも安心して乗れるようにウェスタン用の鞍を使っているところが多いです。

ブリティッシュ乗馬の馬具は、ウェスタン乗馬の馬具に比べるとシンプルです。

乗り心地や耐久性よりも、競技に有利なように作られています。

服装も、乗馬用のズボン、ヘルメット、ブーツを着用する方が好ましく、競技会になると種目によって、細かいドレスコードがあります。

ブリティッシュは、競技を見ても繊細で細かい動きを追求していますが、ウェスタン乗馬は素早く合理的に動く事を追及しています。

どちらが、難しく高等という事は無く、どちらも安全に騎乗するには、高等な調教技術が必要とされます。

機会があれば、是非両方の馬術を試されてください。




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