大人になってからの趣味として、ランニングや英会話、ゴルフなど様々なものが挙げられます。その中でも今、特に人気なのが格闘技。
そんな中、お薦めはやはり、日本人に古くから愛されるボクシングです。大人になってから趣味で始めるボクシング、その魅力について書いていきたいと思います。
1.趣味としてのボクシング
軽い気持ちで始めては駄目なのではないか、怖い人が多そう、殴られたら痛そう。ボクシングに対してこのイメージを持たれている方は非常に多いです。現に私の周りでもこの意見が大多数ですね。
確かに、プロになるために始めるのであれば、上記の事は覚悟しなければなりません。リングの上での輝かしい姿は、ジムでの辛く、苦しい練習に裏打ちされたものなのです。
しかし、プロはボクシングを仕事として練習しているのであり、その練習が辛く、苦しいのはどのプロスポーツでも一緒です。ボクシングに限ったことではありません。
そうではなく、趣味としてボクシングを行うのであれば、痛みは伴いませんし、その他利点も多々あります。
今ほとんどのジムでは、プロ以外にダイエットや運動不足などを目的に趣味でボクシングを始める一般会員さんを募集しています。
私が知る限り、一般会員さんのいないジムはありません。そうしないと、ジム経営上やっていけないのが現実です。
ですからジムとしては一般会員さんの入会は大歓迎。
では、ジムに入った後、一体どんな利点があるのか、書いていきたいと思います。
2.完全に自分のペースで進められる
野球やサッカー、バスケットボールを趣味としている方も多いでしょう。サッカーやバスケは最低2人、野球であれば最低でも計10人いないと楽しめません。
しかし、ボクシングは1人でも満足できます。
ジムに入会して初めの頃は、トレーナーさんが付いてボクシングの基本を教えてくれますが、その後は基本的に自分自身で黙々と縄跳びをしたり、シャドーボクシング、サンドバッグ打ちをします。
ミット打ちはトレーナーさんにもってもらいますが、ジムに行けば必ずトレーナーさんはいます。
その他スポーツのように、誰かと時間を合わせる必要がないんですね。
大人、特に社会人になってから、仕事以外で他人と時間を合わせるというのは結構難しく、誰かが仕切らないといけません。チームワークは高まるかもしれませんが、仕事以外でそういった事に煩わされるのは嫌だ、という方が大多数だと思います。
練習自体も自分のペースです。
基本的には3分休んで1分休憩というのが、ボクシングの練習ペースです。3分を1ラウンドとして数えていきます。3分を過ぎたらブザーがなり、1分休憩の合図となります。
プロであれば厳格にそれに従い、中には休憩を挟まない方もいますが、趣味でやるのであれば3分の内何度休んでも誰にも迷惑をかけることはありません。
団体競技であれば、誰かが休んでしまう事で迷惑をかけたり、白い目で見られてしまうことすらあります。ただ、個人競技であるボクシングを趣味で行うならば、その心配は一切なし。
自分の体力にあったペースで進められるのです。
学生であれば、協調性や継続力を養うためにも、揃って練習を始めたり、ある程度コーチの指導のもと練習に励んだ方がいいと思いますが、大人になってから始めるのであれば、自分の都合のいい時に、自分のペースで出来るボクシング、大人の趣味としては、非常にお薦めですね。
3.有酸素運動と無酸素運動が一度に出来る
趣味として始めるボクシングでも、やはり目的はあると思います。大人の皆さんが始める場合、一番多いのがダイエット。ボクシングジムでダイエットコースが多いのも、それを表しています。
ボクシングはダイエットに最適。ちょっと専門的な話になりますが、その理由を見ていきます。
ダイエット、シェイプアップに必要なのは有酸素運動と無酸素運動です。どちらが重要かということではなく、どちらも重要です。
有酸素運動は、ランニングに代表される、比較的弱い力が筋肉にかかり続ける運動です。そうすることで体内に酸素を取り込み、脂肪燃焼が起こります。CMでも言われる脂肪を燃やす、というやつです。
無酸素運動の代表格は筋肉トレーニングや短距離走。体内の糖質を材料にし、瞬間的に強い力を出す運動です。運動の前におにぎりやバナナを食べるとよいというのはこのためです。
この無酸素運動により基礎代謝が高まります。基礎代謝とは、何もしていなくても、寝ている時でさえ消費するエネルギーのことです。
基礎代謝が高まる、つまり消費カロリーが高まります。単純な計算ですが、1日に摂取するカロリーが基礎代謝以下であれば、太る事はありません。すなわち太りにくい身体を作る、それが無酸素運動の主な効果です。有酸素運動の効果を高めるにも効果的ですね。
では、ボクシングに当てはめていきます。ボクシングの基本的な練習の流れは、ストレッチ、縄跳び、シャドーボクシング、サンドバッグ、ミット打ちというのが一般的でしょう。
非常に大まかな区分けですが、このうち、縄跳び、シャドーは有酸素、サンドバッグ、ミット打ちは瞬間的な力が必要なので無酸素と棲み分けさせることが出来ます。
しかもパンチの動作というのは、普段生活するうえで中々しない動きです。
使う筋肉の種類が増え、より代謝が高まり、ダイエット効果があがります。趣味としてのボクシングでダイエット、是非おすすめです。
4. 様々な人との出会い
会社にいると、出会う方というのは大体決まってきます。仕事関係以外で人脈を作るのも趣味のいい点ですが、趣味でおこなうボクシングもまさにそう。
確かに自分のペースで、自分一人で黙々と出来ると上述しましたが、ボクシングジムに通う皆さんの共通点は「ボクシングが好き、ボクシングがうまくなりたい」ということ。
ボクシング好きな人ってなかなか出会えないと思います。私自身自分の会社で、ボクシング好きな人と会ったことはありません。
しかし、当たり前の話ですが、ボクシングジムに行けば皆そうなんです。一度話せば打ち解けるのはすぐだと思います。小学生から60代の方まで、ボクシングジムには様々な年齢層、様々な仕事にお勤めの方がいらっしゃいます。
特にご高齢になってもボクシングをする方を見ていると、自分もより頑張らなくてはという気になりますね。
ボクシングという入口を通して、自身の人の輪を広げていく。これも大人が趣味ではじめるボクシングの魅力のひとつです。
以上、大人の趣味としてボクシングがお薦めの理由を書かせて頂きました。自分のペースで進められ、ダイエット効果も絶大、且つ周りは自分と同じボクシング好きの様々な年齢層の方がいるとなれば、大人の皆さんが始めるには、非常に良い趣味だと思います。
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