左フックは、ボクシングの試合でKO率の高いパンチの一つです。いきなりの左フックや、ワン・ツーの後の左フックでのKOは私も何度も見てきました。
全てのパンチそうですが、左フックも選手によって色んな打ち方がありますが、一番基本となる打ち方を書いていきます。
1.ジャブやストレートよりも難しい
ジャブ、ストレート、それを繋げるワン・ツーはボクシングの攻撃の基本です。次に使用する回数が多いのが左フックですね。
左フックとはよく言いますが、これが結構難しいです。
ジャブ、ストレートは腕を前に出す運動ですが、フックは横向きのパンチです。腕を90度に曲げて、相手の横顎とこめかみを狙って打ちます。
このような動きは日常生活であまりしません。腕を前に出すことはありますが、曲げて横に力強く拳を放つということはないでしょう。
ジャブ、ストレートよりも難しいですが、出来ればコンビネーションに幅が生まれます。
そのやり方を見ていきましょう
2.身体に一本の線を通す
まずはファインティングポーズから。どんなパンチも全てファイティングポーズからです。そのファイティングポーズをとりながら、頭から1本の線を通すイメージをしてください。
その線を回転軸と思って下さい。その軸がずれたりしてはいけません。その線をずらさずに、左フックを打ちます。
次に下半身。下半身は、左ジャブを打つ時と一緒です。左足のつまさきに力を入れて、つま先を右側に素早く向けます。
そうすると、体は横を向いていくと思います。そこに、左腕をつけるだけです。これをまっすぐ伸ばせば、強めのジャブになりますね。
ファイティングポーズで構えた状態から、左ひじを真横に向けて下さい。それで左フックの形の完成です。もちろんこれでは相手に効かないので、左に素早く肘を引き、勢いをつけて相手の顎やこめかみを狙います。
左つま先を右に向けると同時に、肘を真横に引いて勢いよく右に振りぬく。
もちろん、回転軸はずらさないこと、そうしないとバランスを崩して右に倒れるような形になり、相手に狙われてしまいます。
左フックを打つ時の拳の向きに注意
細かいですが、左フックを打つ時、拳の向きに注意してください。手の甲をを上に向けるか、相手に向けるかで違ってきます。
まず習うのは、手の甲を上に向ける方です。
実際ミットやサンドバッグで打ってみると、相手に向ける方が打ちやすいと気づきます。
では、なぜ上に向ける方がいいのか。
それは防御にかかわってきます。
左フックというのは大きな動作で、隙も大きくなります。左フックを打つ際も右手で顔を守るのはもちろんのこと、自身の左側も守らなくてはいけません。
そこで、左肘を使うのです。左ひじを若干上げて、自分の顔を隠すイメージです。
人間の体の構造上、左フックの時手の甲を上にしていた方が、肘は上げやすいはずです。ボクシングでは、どんな攻撃の時も常にガードは意識する事、これを忘れないでください。
手の甲を相手に向けると、確かに打ちやすく、パワーもアップします。これで決まった試合もよく見ます。
実は左フックは応用の技術で、プロの選手もプロテストを合格してやっと教えてもらえるという場合も多いです。実際プロテストではフックはあまり打たないようにと言われます。
難しいですが決まればかっこいいです。是非練習してものにしましょう。
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