スウェーはボクシングの防御テクニックの一つです。相手のパンチを、上体を後方に反らせて避ける技術です。防御テクニックの中でも、高いレベルにある技術です。

では、そのやり方と注意点を見ていきたいと思います。

1.反射動作に技術を加える

初めてマススパーリングなどの対人練習では、相手のパンチをブロックしたりパーリングしたりする事はなかなか出来ません。

よくやってしまうのが、上体を後方に沿って避けようとすることです。つまり、スウェーです。

これは、相手のパンチからなるべく遠くなろうとしているだけなので、スウェーといえるかどうか疑問符が付きますが、反射的な動作に技術理論を組み合わせて、しっかり出来るようになれば理想です。

ボクシングのスウェーは相手のジャブ、フック、アッパーを避ける際に使い、ストレートを避けるのにスウェーはあまり使いません。

ストレートは伸びてくるパンチなので、スウェーでも届いてしまいます。後方に引いている分、威力を殺せることも出来ますが、ブロッキングかヘッドスリップで防御の方が良いです。

2.紙一重でかわす

スウェーの理想は相手のジャブ、フック、アッパーを鼻先一つでかわすこと。大事なのは距離感とタイミングです。ジャブが当たる距離にいれば、拳が出る刹那素早く後方に体を反らします。

この時、右足を後方に少し踏み込み体重をかけると、やりやすくなります。そうすることでバランスが取れるので、追撃を避けたり、自分の攻撃に繋げられます。




スウェーでタイミング良く相手のパンチを避けられれば、自身の攻撃のチャンスです。体重が後ろに乗っている分、反動で強いパンチが打ち込めます。

アメリカのボクサーでフロイド・メイウェザー・ジュニアというボクサーがいます。50戦50勝というとんでもない成績を残し引退した選手なのですが、その選手がスウェーの名手です。

相手のジャブをわずかなスウェーで鼻先一つでよけ、その後素早いストレート打ち、ダッキングで右に避けていきます。しかもそれを世界タイトルマッチの舞台で平然とやってのけます。

尋常でない反射スピードと体の柔らかさがなせる技です。

3.あまり教えられないスウェー

スウェーは使う場面を選びます。ロープ際やコーナーに詰められたときは、どう反らしても相手のパンチが届いてしまうので、意味はありません。

高度な距離感と、鋭い動体視力が必要なので、ボクシングの中でもスウェーは高等技術です。スウェーを積極的に習わせるジムはあまりないでしょう。それどころか、あまりやるなと言われる方が多いです。

中途半端なスウェーだと追撃を受け、非常に危険だからです。しかもスウェーの時は両手が顔よりも下にきてしまうので、追撃に対するガードも遅れてしまいます。

練習するとすれば、やはり対人練習で、相手にジャブ、フック、アッパーのいずれかを打ってもらうとよいでしょう。ジャブが最も難しいので、ジャブをスウェーする事が出来れば、他のパンチもかわせると思います。




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