パンチングボールの効果と練習方法 | ボクシングのトレーニング

ボクシングジムでの練習風景で、シャドーボクシングやサンドバッグを打つのもよく見られますが、パンチングボールもその一つだと思います。

ではそのパンチングボールの効果と練習方法をみていきましょう。

目次

1. パンチングボールとは

ボクサーが天井からぶら下がっている水滴状の袋を、片手もしくは両手交互に素早く叩いている映像を見たことがあると思います。

あれを見ると、「ボクシングジム」という感じがすると思います。でも、縄跳びやシャドーボクシング、サンドバッグ、スパーリングなどと違い、あまりその効果が知られていないのも事実で、まったく練習しないボクサーだっています。

トレーニングプログラムには、入れられていないことも多いですね。

2. パンチングボールの始め方

パンチングボールは、円状の板に水滴形状のボールがぶら下がっているものです。それをたたくと勢いで板にあたり、またそのあたった勢いでボールが戻ってきます。

普通の力で1回たたくだけで、おそらく3往復くらいはすると思います。

まずは、パンチングボールの位置設定から。パンチングボールの高さは、サンドバッグと違い変えられます。

ビギナーであれば、パンチングボールの一番太い箇所が、自分の鼻か口の高さにあるといいでしょう。高くすると、肩と腕の疲労がすぐにたまってしまうので、慣れるまでは自分の鼻か口の高さです。

これで始めることができます。

3. パンチングボールの効果とビギナーの練習方法

パンチングボールの練習は、テレビでよく見るボクシングジムの風景です。でも多くの人はその効果を知りません。なぜかというと、あの腕の動きはボクシングの動きにないからです。

肘の位置を固定して、拳を円を描くように回す動作は、まずしません。

では、なぜほとんどのジムに置いてあるのか、その効果を見ていきましょう。

3.パンチングボールの効果

パンチングボールの効果は、リズム感と動体視力の向上、そして肩と腕の筋肉強化ですね。肩と腕の筋肉強化というのは、訓練されたボクサーではあまり意味がないくらいですが、フィットネスでボクシングを始められる方には、丁度よいと思います。

しかも筋肉を太くするというものではなく速筋を鍛えるので、女性の二の腕引締めとかにも効果ありですね。

メインはリズム感と動体視力です。

ボクシングにリズム感は非常に重要。歴代のあらゆるボクサーの中で、最も強いといわれている「拳聖」シュガー・レイ・ロビンソン選手も、ボクシングとはリズムだ、リズムをなくせば全てが崩れるという言葉を残しています。




同じリズムで、同じ力で、同じ場所を打つことで、パンチングボールは同じ軌道をとってくれます。リズムを揃えるには、パンチングボールが天井板にあたる回数に注目しましょう。たとえば、天井に5回当たったら一度打つを繰り返したりすると、次第にリズムができてきます。

回数はよいのですが、同じ場所と同じ力で打つのが難しいと思います。だから動体視力が必要なのです。じっと集中してボールを見ていることで、そのスピード用の目が出来てきます。

手を動かしながらなので多少時間もかかりますが、動体視力はボクシングにおいて攻撃にも防御にも重要な要素なので、ここでも鍛えてしまいましょう。

最初は両手を使わず、片手だけでやってみましょう。右左どちらでも構いません。5回天井を打ったらパンチングボールを叩くといったリズムでやると簡単です。

慣れてきたら3回で打ちます。左右でこれが出来ればクリアです。

初心者がよくやってしまうのが、最初から強い力でパンチングボールを打ってしまい、パンチングボールの動きが自身のレベルに見合わず速くなってしまうことです。

ムキにならずに、パンチングボールのメーカーの文字が見えるくらいゆっくりでもいいでしょう。

片手になれたら、次は両手を使います。実はそんなに変わりません。リズムは天井にあたる回数を目安にすればいいのですが、左右の手で同じ力で、同じ場所を打つのがちょっと難しくなります。

自分が思っている方向とは全然別の方向にいってしまいがちです。シールなどを貼って、そこを目印に打つと良いですよ。

右利き左利きがあるように、どちらかに力は偏ってしまうので、もしかしたら左右バランスの強化にもいいかもしれません。

両手といっても、いきなり交互に左右の拳を出さずに、5回右を使ったら次は左を5回使うなど、自分が出来る回数からやっていきましょう。慣れてきたら、4回、3回と回数を減らせていければOKです。

トレーナーさんも、聞かないと中々パンチングボールは教えてくれないので、そこまで重要な練習ではないことは事実です。リズム感や動体視力は他の練習で補えてしまいますしね。

プロボクサーは、このパンチングボールを主に練習の終わりにやります。固まった両腕の筋肉をほぐしたりする意味があるのだと思います。

ジムでも結構大きな音が鳴る練習道具ですので、上手くできれば結構目立っていい気分ですよ。同じリズムで、同じ力で、同じ場所を打つことを意識してパンチングボールを練習しましょう。




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この記事を書いた人

当サイトの管理人。元々無趣味な人間だったが、様々な趣味を試すうちに、今では超多趣味人間に。同じように趣味を探している人の役に立ちたく、本サイトを運営しています。

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