ボクサーの、特に計量時の体を見ると、本当に引き締まって美しい身体をしていますよね。あれはもちろん日々のジムワークで鍛え上げられたものですが、筋トレも多少行っています。
では、その効果とメニューなどを見ていきましょう
1.ボクサーがする筋トレメニュー
ボクサーは、もちろんボクシングの練習がメインなので、筋トレは補助的に行います。サンドバッグ、ミット打ち、そして日によってはスパーリングなど、その日のジムワークが終了した後行うのがセオリーです。
なぜかというと、やはりジムワークに集中したいからです。筋トレで筋繊維を壊し、本業のボクシングで良いパフォーマンスが出来ないのはいけませんからね。
筋トレのメニューはボクサーによって様々。ボクシングに必要な筋肉はボクシングでつけると言い、全く筋トレをしないボクサーもいます。
どちらが正解というのは、ありません。それぞれにあったトレーニングスタイルを身に付ければいいのです。
よく見るボクサーの筋トレメニューは、小さい重量(約1Kgから2Kg)のダンベルでのシャドーボクシングです。これにはきちんとしたフォームが出来ていないうちに行うと、逆にフォームを崩してしまうという欠点がありますが、フォームが固まれば効果大です。
2、3ラウンドダンベルを持った後、何も持たずにシャドーをすると、本当に速くなります。是非やってみてください。でも、いきなりやるのではなく、きっちりとしたフォームを学んでから行ってください。
このように、重いものを持ち上げるという一般的な筋トレよりも、ボクサーは筋肉のスピードや耐久力を重要視します。小さい重量のもので、3分間上げ下げを繰り返したりすることが多いですね。
2.ボクサーがする筋トレの効果
あとよく鍛える部位は、腹筋と三角筋。
腹筋は、ボディを打たれても効かないようにするために、強靭な筋肉が必要です。一般的な体を起こす腹筋もそうですが、左右の腹筋も大事です。
左右のボディに耐えうる体をつくるためです。腹筋以外にも、ボディを強くするには腹に乗っかって足踏みしてもらったり、重いボールを落としてもらったりもします。
ボクシングでは「顎は天国、腹地獄」という格言があります。急所の顎を撃ち抜かれると、全身の力が抜けたようにダウンしてしまいます。ボクシングの試合で見たことがあると思います。
しかし、腹を撃たれて効いてしまうと、悶絶するくらい苦しいです。
顎は鍛えられませんが、腹はいくらでも鍛えられます。ですので、ボディでのダウンはボクサーにとっては恥とまで言われます。鍛錬や根性が足りない証拠になってしまうんですね。
三角筋は、背中にある筋肉です。ボクサーの綺麗な逆三角形の筋肉を見たことがあると思いますが、あれは三角筋が発達しているからです。
背中の筋肉は、ヒッティングマッスルといって、打撃系の格闘家は結構この部位の筋トレを重視します。代表的なのは懸垂ですね。
また、ぶらさがったまま足だけを上げ、下腹部の腹筋のトレーニング等でも使えます。鉄棒は万能な筋トレ道具といえますね。
ボクサーが筋トレをすることは、人によって賛否両論あります。筋肉が肥大しすぎると、パンチ動作の邪魔になることだってあります。
腹筋はいくらやっても大丈夫だと思いますが、あくまでもジムワークの補助的な役割で、筋トレがメインにならないようにしましょう。
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