右ストレートの打ち方 | ボクシングの基本

ボクシングと言えば、豪快なKO劇。
そのKOを生み出すパンチが、よく耳にするストレートパンチです。

ジャブと同じように、このストレートパンチもただ闇雲に打てばいいというわけではありません。
では、その右ストレートの打ち方を見ていきたいと思います。

1.一直線に相手の顔を目指す

まずは基本のファイテンングポーズです。
ジャブの時は左拳を使いましたが、今度はその名の通り右を出します。

左ジャブと同じように、手を伸ばしただけでは相手に届きません。右拳は顎付近に置いてあるので当然です。相手の顔面に届くように、腕を伸ばす必要があります。

右ストレートは左ジャブに比べて、どうしても動作が大きくなってしまいます。どんな名ボクサーでも右ストレートの前には、ほんのわずかな筋肉の動きなど、ある程度の予備動作があります。

予備動作の大きいパンチはテレフォンパンチといい、カウンター、つまり反撃の餌食となります。
逆に予備動作のないパンチはノーモーションといい「見えない拳」などと言われ、これは理想のストレートですね。メキシコのリカルド・ロペスという選手が有名です。

予備動作をなるべく少なくするためには、どうすれば良いか。

基本はジャブと一緒です。顎近辺に置いてある右拳を、そのまま一直線に相手の顔へ持って行けばいいだけです。

2.右ストレートはピッチングと一緒

野球のピッチングフォームを想像してみて下さい。まず左足を前に出し、次に右足を蹴り上げます。ボクシングの右ストレートもこれと同じ原理です。

まず左足を踏み込み相手に近づき、壁を作ります。ピッチングでもバッティングでも「壁を作れ」とはよく言われますね。

これと同時にジャブを打つことが殆どですが、これはワン・ツーのテーマの時にお話しします。

この踏み出した左足がブレーキの代わりをします。右ストレートを打って体が前に行ってしまったらバランスを崩して相手に攻撃されてしまうので、これは意識しましょう。

左足を踏み込んだら、いよいよ右の出番です。顎に置いた拳を一直線に相手の顔面を向けて放ちます。
この時重要なのが右下半身の動き。




ピッチャーのように蹴り上げる必要はありません。つま先を軸にして、元々右45度を向いていたつま先に力を入れ真正面に向かせることで、拳に力が乗ります。

または、右足を少しだけ蹴り上げて踏み込む様な形になってもよいです。
身体の感覚は一人ひとり違うので、自分が良いと思ったフォームで打ってみて下さい。

ただ、やはり忘れてはいけないのは打ったらすぐに戻す事。

ボクシングは防御が出来てボクシングです。特に右ストレートを打った後は顎等守りづらいので、一直線に拳を出し、一直線に戻しましょう。

3. 体を折りたたむイメージでストレートを打つ

このように書くと、意識することがかなりあるように思えますね。右ストレートを打つような一瞬の中に、こんなにも留意点があると、どれかに注意を払えば、どれかがおざなりになってしまいそうです。

しかも、右ストレートを打つときには、他にも「肩を回せ」や「腰を回せ」などの事も言われます。トレーナーさんによって若干言い方の違いもあり、どのようにすれば良いのか混乱することもあるでしょう。

しかし、そういう時は「体を折りたたむ」ということを意識してみてください。
これだけで、殆ど解決します。

身体の中心を折り線として、右半身を左半身に折りたたんで重ねるイメージです。
右半身を左半身に近づける、ともいえるでしょうか。

その意識があれば、まず脇がしまります。折りたたむことを意識しているので、体は開きにくいからです。脇をしめて打つことで、右拳もまっすぐ伸びていきます。

まっすぐ伸びると顎を隠す事も出来るので、攻防兼備といえますね。

折りたたむイメージがあれば、必然的に下半身の動きも上述の動きをしてくれます。それぞれの留意点を教わったのち、右半身を左半身にくっつけるというイメージで動かしてみて下さい。

それでもなお注意をされれば、その折りたたむ意識のもと修正していけば良いです。

ボクシングの右ストレートは、ボクシングの花形です。是非ものにして、綺麗なフォームで打てるよう繰り返し練習をしましょう。




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