大ジャンプは空中で前後開脚になるように飛ぶ、新体操の難度の中でも大きなジャンプです。
難度の価値も2017年からの新ルールで、ジャンプのカテゴリーの中で0.3点の価値がある難度です。
新体操の大ジャンプは、バレエのグランジュテと同じです。
美しい中にもダイナミックさと力強さが出せるジャンプですので、練習して習得していきましょうね。
1.大ジャンプの形
先ほども説明しましたが、大ジャンプは前後開脚の形を空中で取ります。
骨盤がずれることなくまっすぐ足が180度以上開かないと、難度の価値としては0点になってしまいますので、まずは床で前後開脚が開くようにしましょう。
床での開脚練習だけだと180度以上開くようにならないので、椅子や段差に足をかけて180度以上の開脚を目指して柔軟をしてください。
前後開脚は大ジャンプだけでなく新体操にはとても重要な柔軟です。
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手を抜かずにしっかり開脚がきれいに開く練習をしましょう。
大ジャンプの足は前後に開き、手は前に出ている足のほうの手は横、後ろに出している足のほうの手は前に出します。
手の位置もきれいな大ジャンプを開くために大切ですので、忘れないで正しいポジションにおいてくださいね。
2.大ジャンプの飛び方
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大ジャンプの前の足の出し方には2種類あります。
バレエでいうグランジュテと同じように、膝を伸ばしたまま足をスライドさせて前に足を出すとび方。
グラン・パ・ド・シャと言われるジャンプの仕方と同じで、前の足を曲げてきて前に放り出すようにけって伸ばすとび方。
どちらとび方でも空中で180度開き、膝つま先がきれいに伸ばせれるのであれば、どちらのとび方でも大丈夫です。
ここでは前の足を伸ばしてあげてくる方のジャンプで説明させていただきます。
右足が前に出る大ジャンプで説明しますね。
右足が前の5番ルルベ、手は横に開いて引っ張って準備します。
大ジャンプのスタートもシャッセからです。
シャッセをしたらふみ切り足になる左足を前に出します。
左足を出したら、右足を下から膝を伸ばして大きい丸を描くように振り上げて前に出します。
左足は床をしっかりけって後ろに大きく振り上げます。
手はふみ切りのときは後ろに出す足のほうに引いて、ジャンプを飛ぶ瞬間に足と一緒に前に振り上げて体の引き上げを手伝ってあげてください。
前→後ろ、とシーソーのようなジャンプにならないよう、空中で両足が一気に開くようにしましょう。
イメージとしては大きな水たまりを飛び越えるようにふみ切ってください。
新体操のジャンプは高さもなければいけないので、シャッセからジャンプ、着地までの腰の位置が山なりに動くよう、ジャンプのときに腰の位置が一番高くなるようなジャンプをイメージしてください。
着地は前の足からおりて、後ろの足をおろしてきます。
最後に5番ルルべで止まってください。
シャッセからふみ切るまでに、ちょこちょこ走ってしまい無駄足が出ないように気を付けてください。
新体操は美しくなければいけないので、膝・つま先もきれいに逃してください。
腰がずれていると、前の足が斜めに出てしまったり、おへそが横を向いてしまったりするので、開脚の腰はずれないようまっすぐ足を出しましょう。
上半身もしっかり引き上げて、前後に出した足のちょうど真ん中に体を立てておけるようにしてください。
壁に手を置き前後へ足の振り上げ練習をして、振り上げる感覚を掴む練習もいいと思います。
ダイナミックなジャンプができるように、開脚の練習からしっかり頑張ってください。
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