「カバエバジャンプ」とは、上体と両足を後方に反らして、空中で頭とつま先がつくぐらいの形をとったジャンプの難度です。
カバエバジャンプの名前の由来は、ロシアの元新体操選手でアリーナ・カバエバさんからきています。
オリンピックの新体操競技で2大会に出場し、金メダルと銅メダルを獲得した素晴らしい選手の名前がついた難度です。
1.カバエバジャンプの形
カバエバジャンプの形は、空中で体を反らして両足も後ろに曲げ、頭と両足がつくように形をとった難度です。
新体操には片足ふみ切りと両足ふみ切りのジャンプがありますが、これは両足ふみ切りで行います。
股関節をしっかり前に押して形が作られていないといけませんので、ジャンプ力と形を作る筋力が必要です。
2.カバエバジャンプをするための練習
カバエバジャンプの形をまず床で作ってみましょう。
うつ伏せで寝て、腰の柔軟をするときのように上体を起こして反り、膝を曲げて頭につま先をつけます。
これがカバエバジャンプの形です。
骨盤が床から浮かないように、股関節をしっかり床に押しながら上体を反らせてください。
反るときに肩が残らないよう肩を後ろに引くように反りましょう。
カバエバジャンプは頭とつま先がつくぐらいの柔軟性もいりますが、何よりも股関節が前に出ることが大切です。
股関節を押して体を反らせるために、太ももの前のストレッチをしましょう。
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正座で座り、そのまま後ろに寝ます。
両膝をしっかりくっつけておいて、膝が床から浮かないようにしましょう。
太ももの前が固いと、お尻を引いてしまって腰が入り、おなかが山になってしまいますので、腰が浮かないように膝から股関節までをまっすぐにするようにしましょう。
あとは形を作る筋力です。
うつ伏せで両手両足を伸ばして寝て、足と上体を同時に起こしてきましょう。
キープせずにアクセントで構いません。
腰の上で上体と足がつくように、膝は曲げてきて筋トレをしましょう。
足は股関節から上げてきて膝をしっかり高い位置に上げられるようにしましょう。
両腕は耳の横で準備したまま、床を押して上体を持ち上げないように、背筋の力でできるようにしましょう。
3.カバエバジャンプのコツ
カバエバジャンプは上体も足も後ろに反らせる形なので、ふみ切った後怖くて形を上手く作ることができない子が多いです。
まずは恐怖感をなくせるように、高いジャンプをすることを心がけましょう。
脚だけ反らしすぎると、着地のときに前に重心が行ってしまいます。
上体だけ反らせてしまうと、お尻が引けてしまい股関節が前に出ません。
股関節がしっかり前に向いて押したところを中心に、上体と足の反らしをできるようにしましょう。
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