個人のルール解説でも説明しましたが、新体操は、オリンピックが終わった次の年にルール改正されるので、4年に1度ルールが変わります。
個人と団体とは入れなければいけない演技内容のものが違いますので、新体操の個人と団体のルールを知って、演技に活かしていってください。
1.団体
新体操の団体は、正メンバー5人からなる1チームで踊ります。
国内ではジュニア団体は1手具(5つ)を使用して演技をします。
高校生以上のシニアは、1手具のみ使用した演技と、2手具(3つ+2つ)を使用した演技をします。
団体のプログラムも各大会・シーズンごとに手具が決められていますので、決められた手具で演技をしていきます。
演技時間は2分15秒~2分30秒です。
2.団体の難度(D)
1.シニア
身体難度(BD)・・・最低4個
交換を伴う難度(ED)・・・最低4個
身体難度+交換が最高9個です。
9個目は、身体難度と交換難度のどちらかを選択できます。
ダンスステップコンビネーション(S)・・・最低1個
回転を伴ったダイナミック要素(R)・・・最高1個
連係(C)・・・最低4個
個人の難度得点は10.00点です。
2.ジュニア
身体難度(BD)・・・最高3個。
交換を伴う難度(ED)・・・最低4個
身体難度+交換がジュニアは最高7個です。
7個目は、身体難度と交換難度のどちらかを選択できます。
ダンスステップコンビネーション(S)・・・最低2個
回転を伴ったダイナミック要素(R)・・・最高1個
連係(C)・・・最低4個
個人の難度得点は最高8.00点です。
説明
これらを団体の演技内容に入れなければいけません。
シニア・ジュニア共通しているルールの部分の説明をさせていただきます。
身体難度(BD)は、ジャンプ最低1つ・バランス最低1つ・ローテーション最低1つを入れなければなりません。
シニアの9個目、ジュニアの7個目の難度を入れる場合は、どのグループから選んでも大丈夫です。
交換(ED)とは、選手間で手具の交換を伴う難度です。
手具の落下、選手の転倒、選手または手具の衝突のように、大きな技術的欠点なく実施されなければいけません。
ダンスステップコンビネーション(S)は、5人が同じものまたは異なるステップを、最低1つの手具の基礎技術要素を伴って最低8秒間行わなければいけません。
回転を伴ったダイナミック要素(R)は、個人とは違い、シニア・ジュニアともに最高1個ですので間違えないようにしましょう。
連係(E)とは、5人で手具を使用して、同時またはサブグループで行う共同作業です。
受け渡し・投げ・回転等を伴い、5人で協力して様々な技を繰り出していきます。
3.団体の実施(E)
団体の実施はシニア・ジュニアともに最高得点10.00点です。
実施は個人と同じで、音楽と動きの統一性など構成の部分での「芸術的欠点」と、実施された演技に対しての「技術的欠点」を元に、10.00点からの減点方式で得点が出されます。
4.団体の総合点
シニアは難度(D)最高10.00+実施(E)最高10.00の合計点で最高20.00点。
ジュニアは難度(D)最高8.00+実施(E)最高10.00の合計点で最高18.00点。
5人で協力して1つの演技を完成させるまでの努力や喜びを分かち合えるところが団体の良いところです。
5人で楽しく踊り、素敵な演技にしていってください。
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