後方開脚の回転は、前後開脚をして上体を反りこみ後ろの足を持って、開脚度を保ったまま床の上を体で回る難度のことです。
新体操のローテーションの難度で1回転0.2点の価値があります。
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身体が柔らかくないとできない難しい難度ですが、今の新体操は身体が柔らかいことが当たり前ですので、後方開脚の回転をできる選手ばかりです。
後方開脚の回転は、1回転増えるごとに基礎の価値点に+0.1点されていきます。
2回・3回と形を維持しながら回れると、片足軸のピボット難度よりも難度として価値が残りやすい難度です。
徒手の演技で、またボールを腰に挟んで、クラブの回しをしながら等、演技に取り入れていくことができますので、練習してみてください。
1.後方開脚の回転をするために
腰の柔軟を忘れずにしましょう。
まず、前後開脚の骨盤をずらさずに、後ろの足を逆の手で持てることが大切です。
骨盤のずれた前後開脚をして後ろの足を持つと、前の足が内またになり、おへそが横に向いてしまいます。
骨盤をまっすぐにしたままおへそが前を向くように体を引き上げて反りにいけるようにしましょう。
後ろの足は膝を曲げてきて持ってもいいですが、最終的には膝伸ばせるようにしましょう。
できるだけ膝に近いとこのすねを持ってください。
膝を曲げてきて足を持つときのイメージとしては、肘をかかとの横に添わせて足を持てるようになると、膝の近くが持てるようになります。
頭は反りこんで、つま先が見えるようにしてください。
次にうつ伏せに寝ます。
上体を後ろに反らせていき、後ろになる足の膝を曲げて足を持ちます。
上体を床に寝に行くように足を持って前に引っ張り、床の開脚と上下が逆になった状態を作ります。
骨盤をしっかり連れていき、腰が後ろに残らないようにしましょう。
もう片方の手を添えていいので、持っている足の膝を伸ばしていき、頭と足がくっつくか足よりも頭が上に出るぐらい反ってください。
持っていない足がついてこないように床に押さえていてください。
かかとが外に向かないよう、真上か内においておけるのが理想です。
2.回り方
さて、足を持って伸ばせるようになったら回っていきます。
うつ伏せ寝からスタートの回転から覚えていきましょう。
うつ伏せから反って足を逆の手で持ち、前に持ってきて、頭の上に足を置き膝を伸ばして開脚を作ります。
この時から足先を見るように、胸から上は床につかないように起こし、頭を巻き込むように首に力を入れておいてください。
ここから持っている足の方向へ上向きの前後開脚になるように回ります。
空き手があると思うので、床を押して体を回してあげましょう。
持っている足の手は離さず、上向きの前後開脚になったときに骨盤がずれていないようにしてください。
上向きの前後開脚から残り半周回って下向きの開脚になります。
上向きの開脚から回転をするときに、持っていない足に膝を曲げて床かをけってしまう子がいますが間違いです。
開脚を崩さずに回らないといけなので、持っていない足もずっと延ばして引っ張っておけるようにしてください。
持っていない足をしっかり体についてこさせるように骨盤から回りましょう。
半周ずつ回れるようになったら、1回転スムーズに回れるようにしましょう。
回るときのコツは、頭と足を離さない、両足を前後に引っ張り合って骨盤をずらさずにきれいな前後開脚を常にキープすることです。
後方開脚の回転を練習していると、肘や骨盤に体重をかけてしまい、痣ができて痛くなることがありますので、マットや布団の上でするか、保護できるサポーターなどを着用して練習してください。
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