新体操の「甲立ち」という難度は、バランスの種類に分類されています。
膝立ちで座ったところから、つま先を丸めて足の甲に体重をかけて立ってくる難度を「甲立ち」と言います。
甲立ちは頭を後ろに落として体を後ろに反ってもいいですし、頭を反らなくてもどちらでもいいのですが、しっかり甲が前に出ていることと、股関節を前に押して立てているかが重要になってきます。
ここでは甲立ちを上手くできるようにするための練習方法を説明します。
1.足の甲を出すトレーニング
新体操は、つま先を伸ばしたときに、足の甲が出て、足の指が鳥のくちばしのように丸めることができる足がきれいな足とされています。
甲立ちも足の甲が前に出ていないといけないので、つま先の練習方法の項目で説明した足の甲を出すトレーニングでしっかり足の甲を出せるようにしていきましょう。
つま先とかかとが開かないように正座になってください。
甲立ちは結構まえに体重をかけるので、正座をしている状態で、膝より少し手前の床に手をつきます。
つま先立ちになるよう、手に体重をかけていき膝を上げていきます。
甲立ちはかかとの上に膝が来るように立ってこないといけないので、膝の位置もかかとのうえに来るように持ち上げてきてください。
この時、足の小指に体重をかけてしまいますと、足首とかかとが外に逃げてしまい、内またになってしまいます。
かかとが外に逃げて内またになってしまいますと、難度として価値がなくなってしまいます。
アキレス腱をしっかり固めて、足首が緩まないように甲を出していきましょう。
新体操は足首の強さも大切になってきますので、足首の絞め方も覚えていけるようにしましょう。
2.立ってくる練習
甲立ちの立ち方には2種類あります。
膝立ちの状態から腕を下から前を通って上に振って反動で立ってくるやり方。
膝立ちの状態から腕を下から後ろに振って回し反動で立ってくるやり方です。
腕を下から前に振って上に引き上げながら立ってくるほうが習得しやすいので、こちらの立ち方の練習方法を説明します。
まず膝立ちで膝は肩幅に開きます。
足も膝からまっすぐ後ろにおいてください。
足が外に出すぎると、膝が開かず足首に力が入りにくくなりますので、まっすぐにすることを心がけてください。
少しお尻を下げて、腕を下に下げます。
そこから一気に腕を上に振り、膝を持ち上げて膝を伸ばしながらお尻にしっかり力を入れて股関節が前に押し出されるようにしましょう。
おへそが斜め上に向くように体を少し反らせると、股関節が前に出てきます。
足はもちろん甲で立ってください。
かかとを後ろに引いてしまって足首が曲がってしまわないように、足の甲を押し出して、かかとが指の上に乗るぐらいの位置まで乗ってください。
最初はそのまま後ろにブリッジをしてしまってもかまいませんので、しっかり膝のクッションと腕の振りを使って体を引き上げてくることを覚えていきましょう。
膝が最後までまっすぐ伸びるぐらい体を引き上げれるようになってきたら、甲立ちを完成させることができるようになります。
最後に甲立ちのポイントです。
足の甲がしっかり前に出るように。
足首の力を入れてかかとが外に逃げないようにすること。
膝をまっすぐに伸びるぐらいまで体を引き上げて立つこと。
股関節をしっかり前に押すこと。
立ってくるときに、しっかり反動を使ってタイミングよく立ってくること。
です。
練習すると必ずできるようになりますので、チャレンジしてみましょう。
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