MGバランスとは、足を前に大きく上げてきながら、上体は後ろに深く反りこんだ状態の形のことです。
新体操のルールでは、バランスのカテゴリーに分類されている難度です。
ルルベをした状態での価値が0.5点と、新体操のバランスの中でも難しい難度です。
足の開脚度や腰の柔軟性が必要になってくる難度ですので、しっかり練習を積み重ねて、演技に入れていける完成度にしていきましょう。
1.MGバランスの形
先ほども少し説明させていただきましたが、片足軸でもう片方の足を前に大きく上げます。
180度以上の開脚度を保ちながら、上体は腰から深く反りこんだ形がMGバランスです。
一番わかりやすいのが、ブリッジをして片足を上げて180度以上開いたところで足を止め、手を床から離してキープした形です。
この何度も180度以上の開脚度が必要なのと、床面と水平以下の腰の後屈が必要になる難度です。
2.MGバランスをするための練習
形の説明でも言いましたが、180度以上の開脚度が必要です。
ただ開脚が開けばいいのではなく、形をとるときに軸足の股関節を前に押してキープしなければいけません。
180度以上の開脚をするために、段差での開脚をするときに上半身の位置を前に倒さず、足から上半身が垂直になるよう起こしてきて、後ろの足の股関節の柔軟に負荷をかけていって柔らかくしていってください。
MGバランスだけでなく、新体操の難度をするために開脚度は必要になりますので、しっかり開脚の柔軟は行いましょう。
腰は柔らかければ柔らかいほどいいですが、柔軟性をキープする筋力も必要ですので、腰の柔軟とともに背筋もしていきましょう。
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3.MGバランスのコツ
まずはMGバランスの形を覚えるための練習をしましょう。
ブリッジをして、片足を上に上げます。
軸足のかかとは床につけていてください。
この時しっかり骨盤をしめてお尻が開いてしまわないよう、まっすぐ上げてこれるようにしましょう。
骨盤がずれてしまうと足が外に開いたり、上げた足のお尻が外に開き片足で軸を取ることができず崩れてしまいます。
足はまっすぐ上げてくださいね。
足を上げたら軸足の膝を伸ばして床から手を離します。
膝が曲がっていてはいけないので、しっかり伸ばし切ってください。
この時、軸足の股関節をぐっと前に押し、軸足の足先の上に骨盤が来るように体重をかけてください。
上体は床から手は離れていますが、床に手を引っ張るように上体の力を入れてキープしてください。
これがMGバランスの形を覚える練習です。
形を覚えたら、難度で使用できるように練習していきましょう。
立っている状態で両手を上に上げて準備し、軸足になる足を1歩前に踏み込んで足を振り上げるのと同時に上体を反らして形を作る方法。
前方回転から片足でブリッジになったところでもう片方の足を上に残し、床から手を離して形をとる方法。
お尻を付けて体操座りをしたところから、床を手で押しお尻を上げてくるタイミングとともに足をけり上げ形をとる方法。
主にこの3種類がMGバランスをするきっかけとして演技中に使われてます。
形を覚えたら練習してみて、MGバランスをするために一番やりやすい方法を探してみてくださいね。
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