1.身体難度の定義
身体難度は、新体操の採点規則の中にある難度表からの要素になります。
新体操の身体難度は大きく分けてジャンプ・リーフ、バランス、ローテーションの3種類です。
身体難度は必ず手具操作を伴っていなけてばなりません。
1つの演技の中に何度も身体難度を取り入れることはできません。
例えば、支持ありの横バランスを2回実施してしまった場合、1回目はカウントされますが、2回目はカウントされないので価値はなくなります。
しかし、ジャンプ・リーフ、ピボットに関してはシリーズで実施することができます。
ジャンプ・リーフのシリーズとは、大ジャンプを2回続けて飛んだり、ジャンプターンを3回続けて飛ぶことです。
ピボットのシリーズは、フェッテピボットのように同じ形のピボットを続けて実施することです。
1.ジャンプ・リーフ
ジャンプ・リーフは空中で形が固定して明確であること、高さのある位置で形を見せることが基本です。
十分な高さがなく、形も明確でない場合は、難度として評価されず、実施審判に減点されてしまうこともありますので、到達点の高いジャンプをできるようにしましょう。
2.バランス
バランスは、1動作の手具操作が終わるまでの実施が基本です。
バランスの難度は3種類あります。
ルルベまたはかかとをつけての足によるバランス。
バランスの形をはっきりと固定して、明確に実施することが基本です。
身体の足以外の部位によるバランス。
膝・肘・胸での支持や、床上でバランスをとるバランスです。
これも形をはっきり見せられるようにしなければなりません。
ダイナミックバランス。
1つの形からスムーズに次の形につなげて実施するバランスです。
1つ1つの難度はアクセントで構いませんが、1つずつの形がはっきり見えるようにしなければなりません。
ダイナミックバランスには甲立ちやフェッテバランスが含まれます。
スローターンを演技中に1度のみ使用することができます。
3.ローテーション
ローテーションには2種類あります。
ルルベまたはかかとをつけて、片足を軸にして回るピボット。
ピボットは基本的にはルルベでの実施ですが、前方へのイリュージョン(もぐり)やパンシェピボットはかかとをついての実施が可能です。
もう一つは、足以外の身体の部位によるローテーションです。
開脚をしてや腹部でのローテーションがこれに当てはまります。
2.身体難度の共通事項
リング(バックル)を伴うすべての難度は、足または脚のどこかの部分が頭に近くなるように形をとりましょう。
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頭に接触する必要はありませんが、離れすぎていると難度として評価してもらえません。
胴の後屈を伴うすべての難度は、脚のどこかの部分に頭が近づくように上体を反らさないといけません。
接触しなくてもかまいませんが、しっかり胴の後屈をみせて形を取りましょう。
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